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どぜう飯田屋(東京都台東区)

江戸っ子が慣れ親しんだ庶民の味に舌鼓を打つと、その向こうに古き良き日本の情緒が見え隠れします。


東京都台東区西浅草3-3-2   「どぜう飯田屋」  【2032】



つくばエクスプレス「浅草駅」を下車し出入口A2から西に踵を返し、上野方向へ約50㍍進んだ右手に見える、気風の良い”どぜう”の文字が春風にたなびく、どじょう料理専門店です。



ちょうど通りの東方向にはスカイツリーが臨め、浅草寺のお参り前に先ず腹ごしらえと、明治36年創業の「飯田屋」さんへ足を運びました。



独特の”どぜう”という字面(じずら)は、四文字では縁起が悪く、三枚ののれんにも書けないという理由から、江戸時代に発音に近い文字を使うようになったとか。   
もちろん三文字であっても、発音は「どじょう」ですよ、あくまでも。



どこかしら小粋な江戸風情漂う店内は、等間隔で椅子席と入れ込み席が並び、それぞれ鍋用のガスコンロが備え付けられています。



今でこそ外国人を含む観光客がこぞって押し寄せてきますが、寄席帰りや飲みの〆にチョイトひっかける、昔ながらの常連客も多いそうです。



口上①
江戸時代にはね、物の本によると、どんぶり飯にどじょうの入った汁をかけた「どじょう汁」を一杯十六文(約240円)で出す店があり、今でいうところのファストフード的存在であったそうな。



口上②
またどじょうは滋養強壮に良いことから夏の季語にもなっており、そのイメージが強いものの、冬場に、この時期にしか味わえない”なまず”と一緒に食べるのも一興といえますよ。



「どぜう鍋 1,750円(写真は2人前)」

若いおねーさん方にはチョイト刺激的なお姿なれど、まぁ一度食べてみれば、滋味深く野趣あふれる味に、魅了されること、この上なし!



どじょうはあらかじめ頃合いに煮てあるので、きざみ葱をドバッと被せしなったら、もう食べごろで~す♪



ふっくらとした食感のあとにくる、淡泊でありながらも仄かな苦味に、身体と心がホッコリ和みます。   美味い! (⋈◍>◡<◍)。✧♡



「なまず唐揚 1,200円」

淡泊な白身なれど、その奥に潜む自然の力感はすさまじく、噛めば噛むほどジワッと旨味がにじみ出てきます(小骨に注意)


泥臭さの欠片もなく、さっぱりとしたお味で、お昼というのに日本酒が一献ほしくなり、おぼろげながら粋でいなせな、江戸っ子気質にふれたような気がしましたよ。    ご馳走様! (続く)

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