京都市伏見区西大手町311‐4 「京乃四季」【1097】 【移転しました】

京阪「伏見桃山」駅または近鉄「桃山御陵前」駅を下車し、西へ進路を取り「大手筋商店街」をぶらりと歩く。 そのアーケードを抜けた約150㍍先右手「竹田街道大手筋交差点」手前に在る、和モダンティストたっぷりのお蕎麦屋さんです。
筋から玄関へ向かう細長いエントランスが、如何にも趣があり、よい味出してます。

「京都美山」「天日干し」等、そのさり気無い言葉の中に「美味い蕎麦が食べれそう」と期待が膨らみます。

メッセージボートからも、都会に居ながら大自然の味が堪能できるという「イメージ」が沸いてきますね。

1階はテーブル席のみの約30席、2階は座敷個室で約20名収容と、外観から受けるイメージ以上の収容能力があります。 尚1階奥には蕎麦打ち場が完備され、ガラス越しにその様子を、観察することが出来ます。

メニュー表①
季節感のある変わり蕎麦の数々。 この時期風味の落ちる蕎麦を、どうやってお客に楽しんでもらうか、お店の創意工夫が垣間見えます。

メニュー表②
デフォのざる(二八)で750円と、やや高めの設定ではありますが、まぁこの辺りでは仕方がないでしょう。

「鱧と夏野菜の天ざる ¥1,520」
やはり京都の夏と言えば「鱧」と「京野菜」 コレが目に留まると、ついついオーダーしてしまうおやじです。

ざる。
いかにも上品な出で立ちの、二八の細麺仕立てで、所謂更科蕎麦と言われる一品。
用いている「石臼挽き粉」は素性の良さを十分感じるが「切り」の工程にやや問題があり、麺の幅が不均一で、そのため茹で加減に纏まりが無くなる。 また全体的に「茹で過ぎ」であり、コシやしなりを感じることが出来ない。 それと、もう少し量が欲しいね。

鱧と夏野菜の天ぷら。
コチラは蕎麦屋定番の固い衣では無く、料亭の繊細さがあり中々イケル。 やはり「鱧」はネタの良さが光り(錦市場からの仕入れ)ほっこりとした舌触りが、雅且つ心を和ませてくれる。
素材は申し分ないだけに、工程にもう少し繊細さが加われば1~2段は軽くUPし、今以上の繁盛店になるのではないでしょうか。
後一つ、値段がもう1~2段下がれば完璧です。