滋賀県甲賀市土山町前野138-6 「手打ち蕎麦 玄鹿」 【1105】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/55/63a57dc7563cceb6f0afd40e1df26fc3.jpg)
三重県との県境にほど近い「近江茶」の産地「土山町」の、新名神高速道路「土山IC」を下り、東海道「国道1号線」方向へ向かい、国道のアクセスポイントである「前野交差点」の手前右路地を入り、その約200㍍先左手の普通の民家が目的の蕎麦屋さんです(ICから約3分のところに在ります)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/03/0110ad496437a01ef831b944e506c74b.jpg)
外観同様内装も、まんま民家の佇まいであり、田舎の親戚の家にお邪魔したような感覚に陥ります。 室内は広間が2つで、テーブルが5つ配置してあり、約25名収容できます。 尚混雑しても「合席」はせず、のんびりと過ごすことが出来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f8/2c37a27acb32c387dddaf20fc079b3b6.jpg)
席に座ると先ず運ばれてくる、水蕎麦と蕎麦あられ、そしてそば茶。
水蕎麦には地元鈴鹿山脈の涌き水が使われ、清涼感のあるシャキッとした味わいがあり、滑り出しは上々です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/8e/148b537d7237b4af96ecc252a16ee1e2.jpg)
メニュー表①
写真入りで詳しい説明書きが添えられており、初めてでも様子が分かり戸惑いません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/5b/0babafdd013eaca02d8f16f42748e519.jpg)
メニュー表②
「盛り」で800円は少々高めの設定です(写真通りの分量なら)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a6/4fe2bd8904c3001c2767921808f5aa50.jpg)
メニュー表③
所謂ぶっかけも用意されていますが、ピュアな蕎麦をおやじは楽しみたいので、殆どこの手はオーダーしません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e5/6f68ab3a61b1c97dd952c92ae92962d4.jpg)
メニュー表④
コチラは普通のメニュー表。 シンプルな構成に、拘りと自信を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/a0/40b0590c5d9e9a3552acb37f8bffb348.jpg)
蕎麦の薀蓄。
蕎麦の種類は2つで、挽ぐるみの「田舎」と外皮を抜いた「吟醸(せいろ・更科)」に分かれ、それぞれ産地も違います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d7/9a29f900bb964785bdbb4529959160be.jpg)
「そば膳 舌代1,600」
盛り、天ぷら、変わりご飯、香の物がセットになった膳ですが、この量でこのお値段はやはりチョイ高めです。 「変わりご飯」所謂「かやくご飯」は、素朴さが全面に出た優しい味わいでOK!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/64/bd25494286dba533644a19af7e5cde77.jpg)
田舎蕎麦。
細切りの二八蕎麦だが、一目で最後のさらしに問題があることが見て取れる(ヌメリが完全に取れていない) これは細麺仕立てにより〆のとき「麺切れ」を恐れて、工程が緩くなっていることに原因がある。
但し、蕎麦粉自体は流石と言えるクオリティーの高さがあり、この時期の蕎麦にしては香り、力感とも申し分ない。 またその他の工程には技術力の高さが垣間見え、しなり、舌触り、のど越しどれをとっても一流品と言える。 やはりおやじ的には、もう少し麺を太くした方が完璧になると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/f0/0d814d944edf05b26ad2ac87acf2d776.jpg)
天ぷら。
蕎麦屋特有の、やや硬めの衣で仕上げてある一品。 塩で頂くなら、もう少し軽やかさがあった方が良い。
それでも全体のレベルは高く、しかも(混雑していても)ゆっくりと落ち着け「故郷」に居る心地がする、癒しの蕎麦屋さんって感じがする名店です。