CHAKA With Webfriends (Blog)

人と人との架け橋になる
歌手になりたい

映画「キネマの神様」(2021)

2023年01月13日 14時05分17秒 | 作品review
松竹映画100周年を記念して作られた映画とのこと。

全体的に、柔らかい、そして懐かしい映画は日本では本当に(多分世界どこでも)人気だね。多分「タイムマシーンがあったら過去に帰ってみたい」と思うような失敗や後悔などを少しでも経験してる世代や人にアピールするものがあるんでしょう。私のその一人です。だから「古き良き時代」を描いた映画は好きです。

元々は、志村けんさんが演じる予定だったのが、大変に残念ながら亡くなってしまわれたので、沢田研二さん(ジュリー)が代役を務めたとのこと。ジュリーのタイガースやソロになって大ヒットを飛ばし続けていた時代からすると、ものすごい変化に見えるけど、元々関西の方なので、ユーモアのセンスは昔から感じてはいました。志村さんとはまた違った、ダメ男を演じておられます。

しかし、最近の映画は、小説や漫画の映画化というのが多く、色々ともうアイデアが出尽くした時代なのでしょう。

私も歌の道をずっと歩いてきて、自分も色々経験し、他にも色々な先輩、仲間、後輩を見てきましたが、夢というものを追いかけ続けるのは、意外と大変なものなのでしょう。私はといえば、還暦すぎてもなんとか今も歌えてることに感謝。

才能めちゃあるのに色々な事情でプロはやめなきゃならなくなった人。
才能めちゃあるのに、人間がクズと言わざるを得ない感じで、いつの間にかどこかに行って会えなくなった人。
前向きに音楽の道は諦めて、別の道で活躍してる人。
才能めちゃあるのに、なんで?ということに巻き込まれて、来世へと旅立っていった人。

本当に色々な人がいます。

この映画の主人公さんも、若い頃は希望に胸を膨らませ、シナリオを書き監督になり映画を作るという夢を持っていましたが、時と共にその夢を見失ってしまったようです。そして、家族からも尊敬されず、見放されるような、ダメな男になってしまった。でも、本当にひょんなことから、またその一度手放した想いが日の目を観ることに。

菅田将暉さんがどうしたら、あんなジュリーになっちゃうのか?そのことは問わないでおきましょう。ジュリーも菅田さんぐらいの年齢の時は本当にかっこよくて妖艶で、ものすごい美形でした。

そして、お二人が演じた主人公:通称「ゴウ」さんが、どうしてああなっちゃったのかも知りたいです。

人が、低い方へ低い方へ流れていくのは楽ですね。そしてそんな自分に折り合いをつけるような言い訳だけが上手になっていく。そうならないように頑張ります。

エンドロールで志村けんさんへの感謝の言葉が映し出された時は、生前特別にファンというわけではなかったのに、涙ぐんでしまいました。志村さんの演技も見てみたい、というのはないものねだり、ですね。

北川景子さんが素敵でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「決算忠臣蔵」(2019)

2023年01月13日 05時09分35秒 | 作品review
いつの間にか自動的にアマゾンプライムの会員?になっていたことに数年前に気づいて、たまになんとなく無料映画などを見ていたが、コロナ禍に入りこれまでしょっちゅう映画館に行っていたけど、家で見るようになった。

TOHOシネマズと109シネマズの両方の会員になっているが、もう2年以上行ってない。ポップコーン食べたい。

アマゾンプライムで最近見たものから、なんとなく書いていこう。


「決算忠臣蔵」
関西人なのでということもあり、面白かった。着眼点も面白い。確かに、色々なものを見ても、これどれぐらいお金かかったんだろう?ってことはたまに思う。特に自分が携わっていること、仕事としている業界のこと、などは。歴史的な事件だと、その当時はいろんなものの価値、物価なども違うだろうしね。


この映画が面白かったのは「討ち入り」のために使ったお金は?という観点と、キャスティング。横山裕さん(私は彼が好きです)のようなジャニーズのアイドルさんから、お笑い界の有名人:岡村隆史さんなど、や、今やお笑い界の重鎮であり元政治家でもある西川きよしさん。そこに、正統派2枚目から3枚目としても活躍している堤真一さん。可愛くて面白くてゆるふわな濱田岳さん。もう若手とは言えないかもしれない爽やか系の妻夫木聡さん。キャリアを重ねてもどこかおとぼけキャラを演じたらすごい西村まさ彦さん(この方、ちょっと抜けた今泉くんで有名だけど、普段はめっちゃおしゃれでかっこいいです)。大好きな阿部サダヲさん。可愛くて気が強い女性を演じたら超一流と思う石原さとみさん。亡くなられて本当に残念だけど素敵な女優さんだと思う竹内結子さん(横顔のフォルムが芸術的に美人)、落語界の大物:桂文珍さんまで出てる。他にも、ほんと、たくさんの味のある、おもろい、素晴らしい人が揃ってる。

まぁ、忠臣蔵なので、赤穂側だけでも、最低47人は揃ってないといけないし、キャスティングって面白いけど大変で、やりがいのある仕事でしょう。

関西弁も皆さんnativeの方が多く、そうでない方も自然で、すごい才能だなと思います。映画やTVドラマなどで標準語ではない方言のセリフが多いものの場合、俳優陣が少しでも不自然な言葉になると違和感を唱えるのは関西エリアの人間が圧倒的に多いらしい。その気持ちはなんとなくわかる。私も、大声で異議を唱えるわけじゃないが、なんとなくちょっと残念だなと思うタイプ。特に任侠ものだと迫力が全くないと感じてしまう。

でも以前「大誘拐」という映画で、緒形拳さんと樹木希林さんの演技を見て、明らかに関西人ではないことがわかる発音とイントネーションなんだけど、お二人の存在感と演技力がすごくて、全く気にならなくなっていったことがあり、あぁ、そういうことか。。。と思ったことがあった。


ところで、忠臣蔵って、吉良上野介が完全に意地悪な嫌な人で、浅野内匠頭が人格者だから家臣に恵まれ、ものすごい計画を練って仇討ちに大成功した、みたいなことになってるけど、吉良上野介ってそんな悪い人だったのかなぁ?と昔から思ってる。これについて真剣に調べようというほどの想いはないが。今もまだ12月になったらテレビで放送されたり、新しくドラマが作られたりしてるけど、その間に、色々と尾鰭背鰭がついてしまったところもあるんだろうなと思ってる。

以前、12月のクリスマスシーズンに、吉良のライブハウスに出演した時、私は、忠臣蔵のことは全く頭にないままに、そういう話になったので「今はもう長く東京在住ですが、大阪生まれ育ちで、本籍は赤穂です」と言ったら、地元のお客様が数名「わぁ!赤穂の人が12月に吉良に来てくれた!」と軽く叫んで、少しユーモラスな感じで、でも喜んでくれた。

でも、中には「赤穂のことは言わないほうが無難かも」という意見もあり、代々、吉良にお住まいの皆さんは物語としての忠臣蔵をあまり好きではない方もいらっしゃるかもね。なんとなくですが理解できます。

話は映画から少し逸れてしまいました。

この映画は、着眼点が面白く、キャスティングがかなり愉快で、全体的に楽しい映画だった。関西人ならさらに面白みが増すでしょう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする