日本ではマスクの高額転売が3月15日より規制されることになりました。
これにより、オークションサイド等を通したマスクの高額転売は、ヤミ流通として取り締まられることになります。
正規流通=適正価格、ヤミ流通=不当な価格ということになります。
中国・湖北省・応城市では、管理会社を通した野菜等の食材の販売が質も悪く、価格も不当に高いとして、住民の不満が限界に達し抗議活動が行われました。
抗議の直接のきっかけは、「配給」の食材の質と価格に不満を募らせた住民が、直接、買い付けた業者(適正価格で品質も良い)が、販売に来た際、当局に取り締まられたことのようです。
こちらの例では、配給=不当価格、低品質、ヤミ流通=適正価格、適正品質ということになります。
日常、享受し、当たり前のことと思っていた供給者の自由な競争と購入者の自由な選択により「適正な価格」が実現するとされる「市場原理」。
湖北省・応城市の抗議の件や、マスクの高額転売の件では、封鎖や流通の機能不全により、競争や選択が機能しなくなり、失われて改めて、ありがたみを痛感させられる出来事かもしれません。