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このブログは布教目的ではありません。
エホバの証人である親を持つ、非信者によるエホバの証人の解説ブログです。

エホバの証人の教え⑤

2023-05-21 13:46:00 | 日記

みさなん、こんにちは。

今回は教えシリーズに戻り、シリーズ最後となります。

 

多くの宗教に共通すると思いますが、エホバの証人は自分たちの宗教だけが正しいのだと主張しています。そして、正しい宗教のみがハルマゲドンで滅びることなく生き延び、偽りの宗教は滅びると教えています。この偽りの宗教とは、エホバの証人から見れば他の宗教全てを指し、「大いなるバビロン」と呼んでいます。聖書に出てくる言葉ですが、聖書協会共同訳では、「大バビロン」(ヨハネの黙示録17章5節)と訳されています。偽りの宗教の特徴の一つとして、三位一体が教理の中心になっていることを挙げています。「唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」(ヨハネによる福音書17章3節)という聖句から、神とイエス・キリストは別々の存在であると教えています。また、霊魂不滅を信条としていることも、特徴の一つとしています。死に関するエホバの証人の主張は以前の記事をご覧ください。

エホバの証人であるならば、偽りの宗教とのつながりを絶つよう教えています。そのために必要なこととして、その宗教の名残を残さないこととしています。以前の記事で書いたように、エホバの証人は偶像礼拝を避けています。そのため、例えば仏壇や神棚などがあれば、処分するように教えられています。ただし、信者でない家族が同意しなければ、家にあっても問われることはないでしょう。物品だけでなく、祝祭日関連のイベントも偽りの宗教と関係していると見ています。日本の場合、伝統的な行事・文化は多くの場合、神道に関係しています。初詣や七五三などです。エホバの証人はそれらに関わっていません。他にはクリスマスや誕生日祝いをしないのもこの理由があるからです。エホバの証人のクリスマスや誕生日に対する主張は別の記事で取り上げます。

 

エホバの証人では、祈りを通して神との関係を強めるよう教えています。宗教によっては、祈るときの姿勢や場所が決められているものもありますが、エホバの証人の場合は姿勢や場所は問われていません。ただ一般的には、立っていても座っていても、目を瞑って少しうつむいた姿勢で祈っています。複数人を代表して祈るのであれば声を出しますが、一人の場合は声に出しても出さなくても構いません。

1日のうちの回数や時間も定めていません。ただし、祈りが必要としている場面はあります。エホバの証人の活動の一つである集会をするとき、個人で聖書について勉強するとき、そして食事の前です。「イエスは杯を取り、感謝の祈りを献げて言われた。」(ルカによる福音書22章17節)という聖句で、イエスが食事の前に祈りを捧げていたことから、エホバの証人ではイエスに倣って食事の前に神に対して祈るよう教えています。これはキリスト教系全般で共通しているかもしれませんね。(「ものみの塔」誌2010年10月1日号も一部参考にしています。)

祈りの最後に「アーメン」と言うのは、これもキリスト教系で共通していることなので、知っている人も多いでしょう。この言葉には、「確かに」とか「そうなるように」という意味があります。つまり、祈りの内容について同意していることを示しています。「イスラエルの神、主をたたえよ、いにしえからとこしえまで。アーメン、アーメン。」(詩編41編14節)と聖書に書かれていることから、これに倣って祈りの最後にアーメンと言っています。

 

エホバの証人にとって大事な儀式の一つとして、バプテスマというものがあります。この儀式は、みんなの前で神に献身してエホバの証人として生きていくことを公に表すものです。言わば入学式のようなものです。神に献身すると言っても意味が分からないですよね。バプテスマがみんなの前で公に表すものに対して、献身するとは、神と自分の1対1の間で、神に仕えると神に対して祈りを通して約束することです。

バプテスマは、キリスト教会では「洗礼」という言葉が使われています。こちらの方が聞き覚えがあるでしょうか。また、ネットスラングでは「水没」という表現もあります。これはエホバの証人2世が使っているようですね。この儀式はどのように行われるのかというと、水没と表現されているように、水の中に全身浸かります。一般的に、エホバの証人の大会中に実施され、一人で水中に入るのではなく、担当の人の手によって実施されます。この儀式は、自分の以前の生き方に関して死んだことを象徴し、生まれ変わったことを意味しています。

バプテスマを受けてエホバの証人になったからと言って、ハルマゲドンで滅ぼされることなく救われるわけではない、とも教えています。最終的に救われるためには、エホバの証人の解釈による聖書の教えを守り行うことが必要としています。個人研究をして聖書を学び、祈りを通して神とコミュニケーションを取り、集会に出席して仲間の信者と励ましあい、奉仕活動をしてエホバの証人の教えを多くの人に広めるよう教えています。

 

全5回に渡って教えの本に書かれているエホバの証人の教えを紹介してきました。

何度も言っていますが、布教のために書いているわけではありません。エホバの証人ってどういう宗教なのかを知るために情報源の一つとして活用していただけたらと思います。

今後も、エホバの証人による聖書の解釈やらあれこれを書いていこうと思います。

ただ、とある王国での冒険を始めたので、しばらく更新は止まると思います(笑)

冒険が落ち着いたらまた更新しようと思うので、これからもよろしくお願いします。



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