2020年5月4日現在の国内の15観測地点の日平均気温統計
2020年の年換算平年偏差 +1.30 ℃ 平年値換算歴代順位 1位
2020年の年換算対前年偏差 +0.43 ℃ 前年値換算歴代順位 1位
前365日間の平年偏差 +1.71 ℃ 前365日間平均歴代順位 1位
単純平均の365日移動平均 15.236 ℃
2020年3月7日の極小値15.206 ℃を0.030 ℃上回る
2020年4月4日の極大値15.326 ℃を0.090 ℃下回る
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昨日の15地点の日平均気温の平年偏差の平均は+3.45℃、15地点すべてで日平均気温が平年比プラス偏差となった。15地点すべてのプラス偏差は、本年に入って26回目で珍しくはない。14地点以上のプラス偏差は48回もあり、年明け後の日数の1/3を上回る。
山形の日平均気温は平年比+7.0℃、網走は同+6.6℃、寿都は同+5.1℃で、北日本の気温は引き続き高い。ただ、今日の北日本の気温は一転して下がるようだ。
沖縄の宮古島や久米島では、日最高気温が29.9℃となったが、真夏日地点はなかった。
短期指標では、気温上昇モードに入っている。
今日は名瀬のグラフを見る。
名瀬の年平均気温が最も高かったのは1998年で、1998年比の赤線は現在-120ポイントと大幅なマイナス偏差となっている。昨年比でもマイナスとなっているが、ここの所マイナス圏内に入りそうだった過去5年平均比の偏差は0を前に当面反転している。名瀬の気温推移の全体的な傾向は他の測定点と同様で、年明け後3月下旬まで平年を上回る気温が継続してきたが、4月は平年を下回る気温が継続した。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策から人間活動が大幅に鎮静化し、各地で大気汚染が減少し、遠くの景色が見えるようになってきたと報道されている。大気が澄むと、地上にそそぐ太陽エネルギーが増大し、気温上昇効果となって現れるといわれる。音質効果ガスの排出量は大幅に減少しても、その気温抑制効果を上回るかもしれない。4月の低温は、人間活動の低下によるものと即断できるわけでない。