2020年5月9日現在の国内の15観測地点の日平均気温統計
2020年の年換算平年偏差 +1.27 ℃ 平年値換算歴代順位 1位
2020年の年換算対前年偏差 +0.42 ℃ 前年値換算歴代順位 1位
前365日間の平年偏差 +0.90 ℃ 前365日間平均歴代順位 2位
単純平均の365日移動平均 15.240 ℃
2020年4月25日の極小値15.196 ℃を0.043 ℃上回る
2020年4月4日の極大値15.326 ℃を0.086 ℃下回る
(予測値 平年比 +0.72 ~ +0.81 ℃ 歴代順位 3~6位)
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昨日の15地点の日平均気温の平年偏差の平均は+1.99℃、飯田を除く14地点で日平均気温が平年を上回った。中でも北海道の根室の日平均気温は平年比+8.4℃、網走は同+6.4℃、寿都は同+3.3℃と大幅なプラス偏差となった。一方飯田の日平均気温は平年比―2.1℃だった。
この数年、5月の北海道の気温が極めて高くなることが増えているが、今年もこのまましばらく北海道の気温が高くなってしまうのか注目している。地球温暖化の統計で、気温上昇に大きく貢献しているのは北海道以北の高緯度地帯の気温上昇である。
今日は寿都の気温水準の推移のグラフを見る。
寿都の年平均気温(日平均気温の年平均)が最も高かったのは1990年の9.9℃である。北海道の観測点の大半の観測点では、年平均気温は30年前に記録している。続いて、1948年、2004年と2015年の9.5℃、1890年と2019年の9.4℃の順となっている。
365日移動平均では、1991年2月2日の10.2485℃が最も高く、この40年では1984年5月20日の7.1375℃が最も低い。ちなみに、年平均気温の最も低い記録は1913年の6.9℃である。
上に示したグラフでは2004年12月10日が最も高く9.7581℃、2003年10月17日が最も低く7.9518℃で、その差は1.8063℃となる。直近では2015年5月7日の9.7444℃、2020年4月4日の9.6830℃の記録がある。
2015年5月7日から2018年7月16日の1166日にわたって3年以上継続して1.1932℃だらだらと低下した。現在はその反動の上昇ともみられる。このまましばらく高止まりするのか、低下するのか、再び上昇に転じるのかが注目点である。