1990年代の覇者,西武ライオンズ vs オリックス・ブルーウェーブ復刻ということで,
どうしても,その場にいたいという思いでやってきました。
この三連戦,苦しんできた打線が少しきっかけを掴んだかように,
金曜と日曜はそれぞれなんとかチャンスでの得点をものにできた印象があり,久々のカード勝ち越しも決めました。
しかし,私が観戦できたのは敗北の土曜日でしたので,いいところを見るのは叶いませんでしたが,
とにかく,私も東京在住時代には足繁く通った所沢に来て,旧来の観戦仲間と話をしながら楽しんできました。
試合前には,L石井丈裕とBW田口壮のトークショーもありました。
それぞれ対戦した印象,そして往年の最強先発オーダーの選手や監督とのエピソードを交えながら,当時を思い返されてました。
石井投手との対戦成績は二割五分。ルーキーだったときは,ライオンズのピッチャーをお前が打てるわけ無いと
当時の土井監督から言われ,その印象から苦手意識を持ってしまったというエピソードも。
また,同期のイチローとは仲がよく,ライト・レフト間で背面キャッチをなどのキャッチボールをしていたのは,
イチローにばかり注目が集まるのを少しでも自分に向けるためだったようです。
BWの最強オーダーは1996年の田口・大島・イチロー・ニール・藤井・D.J・小川・中島・馬場,ピッチャーは星野・野田・長谷川。
ニールに関しては,私の印象では神戸を最も愛し,グリーンスタジアム神戸で挙式を行ったというだけに,
現在指名手配犯になってしまったのは残念なんですけどねぇ。これも時代が変わってしまった証拠なんでしょうか。
仰木監督とのエピソードは,著書でも有名な話ですけど,試合ごと打順やポジションを田口に限って変えられ,
アメリカへ行った後のオフシーズンにその理由を聞いてみると,「お前,怒らへんからや」の一言だけ。
本人は「それだけの理由でボクはコロコロいじられてたんかと思うと,ちょっと悲しくなった」そうですが,
仰木さんはそれだけ人心掌握もされていたわけですし,田口さんは使いやすいユーティリティープレーヤーの象徴だったということですね。
そのお2人の一打席対決もあり,我々は当時の田口の応援歌で盛り上がりました。
「空を駆け抜ける稲妻のような 度肝を抜く一撃飛ばせ それ打て田口」
その直前まで普通のBsビジユニでシートノックを受け,円陣を組んでいたオリ達。
しかしわずか15分ほどの間で全員が着替えをして,BWスタイルで登場。
ロッカールーム,混んだでしょうに。
先発はBWディクソン,L野上。
ディクソンは,相手のバントミスや走塁ミスに助けられた面もあり,やっぱ今の西武は調子悪いなという印象もありましたが,
ランナーを抱えても内野ゴロ併殺に仕留められる冷静さは流石でしたよ。
試合が動いたのは4回表。1死から原拓也が四球を選んで出塁。割と原拓也の出塁率はなかなかいいですね。
続く打者が不器用そのものといった宮崎。バントをさせるかどうかといったところでしたが,
うまくセカンドの頭を超えるヒットでチャンスを広げ1死1・3塁に。
こういうのも,誰か若手を辛抱強く使わないと成長できないところですし,今のメンバーと状況を考えると宮崎が伸び代も含めて重視されてるってとこですね。
ベンチでのムードメーカーや練習の取り組み,身体能力なども含めてのことだと思います。
そして,続く伊藤は相変わらずセーフティスクイズを失敗するも動じず,次の球をしっかりとバットを振り抜いて
センターへの犠牲フライを放ち,オリックスが先制。(西0-1オ)
ちなみに,2008年のオリックスが面白いほどセーフティスクイズとホームスチールを決めて得点能力を上げた印象がありますが,
あの試合状況では,勝ち越した後の追加点を欲しいときに限って行われていたわけで,
同点に追いつく,勝ち越し点を決めるときにどうしても点が欲しくてするものではなかったんですよね。
唯一,勝ち越しを決めるスクイズを敢行したのは一度だけ。CS進出を決める,ここ所沢での延長戦でした。
しかも,球団初のCS進出という目標が見えてきた段階で,チームの勢いが付いてきた時期でしたので,
3塁ランナーがカブレラというときも,スクイズでカブレラが目の色を変えてホームに突進していました。
一方,翌年の2009年はケガ人が続出しチーム成績もボロボロになると,無理矢理でもセーフティスクイズをする状況に至らなかったんですよね。
今年は小技を使って少しでも得点を狙う意図はわかるんですが,どうもまだ状況に応じていないような気がします。
(あと,去年の終盤に小技の要人となっていた深江や小島が今年不振に陥っているのも一因ですが)
さて。
この試合に話を戻しますが,先制してから試合の主導権をものにできないところが今のチーム状況を示していたりするわけで。
直後のイニングに相手ミスで2アウトまで漕ぎ着けるも栗山のタイムリーで同点に追いつかれてしまったのは,
ここ最近よく見てきた失点パターンだけに悔しさとまたかという思いと。(西1-1オ)
そして,デホがこの日2回目のデッドボールを受け,マウンド上の西武野上に対して威嚇する場面も。
森脇監督になだめられ渋々1塁へ向かうデホ。
しかし次打者のホセは,森脇監督からケツを叩かれ発奮を促されるも奮起できず。
ここらへんが,チームの雰囲気を一丸にまとめられず悔しいところでもあります。
先日の水曜日も美馬からデホがデッドボールを当てられて,福良コーチが怒り心頭になっていましたけど,
結局肝心の打線が奮起できず美馬に抑え込まれてしまいましたし。ほんと見ていて悔しいですよね。
チャンスは幾度かあるんですけど,代打で出されたロッティーノは何とかしようとする意気込みがあるも空回り。
ロッティーノは二軍戦でも終盤の試合を左右する場面で何度もチャンスに凡退してきたのを見ているだけに,
私個人ではチャンスに弱い印象が着いて回っています。実際,得点圏打率も22打数1安打ですが。
仰木流で言えば「そろそろ打つ頃やろ」だったかもしれませんけど。
ただ打線の繋がりや将来のチームのことを考えると,ホセもロッティーノもそろそろお役御免になるのかなと。
勝利にこだわる必要がありますが,外国人野手4人が並ぶ先発オーダーはバランスを欠いているように思えます。
ちっこいモニターを覗き込んで試合展開を確認するブルペン投手陣。
そして試合は終盤8回へ。8回裏に登板したのはサトタツ。
前日もかなりの数投げており,球速からしても疲労の色が滲み出ているように思えましたが,
浅村を併殺に打ち取り,2アウトまで漕ぎ着けてあとは下位打線を冷静に抑えれば,という場面でしたが・・・
金子にうまくセンター前へ弾き返され,勝ち越し点を献上。(西2-1オ)
Lions 2 - 1 BW
BWが勝ったところを見たかった気持ちは強く,残念な思いは残りましたが,
とにかくBWを応援するこの場にいられただけでも思いは叶ったというところです。
続いて来週はホームゲームでのブルーウェーブvsオリオンズ戦という,時空を超えた戦いに挑みます。
火曜日の天気が気になるところですが,せっかくのパリーグ合同企画ですし,盛り上がりたいですね。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
ニアミスですな
まだ記事を上げきれていないので
あげればTBします!!