風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

千尋の進化への道

2008-07-13 | Bs現場レポ2008 


本日、京セラドーム大阪でのオリックス-西武の1戦。
まー前日は神戸で後を引きそうなファンにとって辛い負け方でしたが、気持ちを切り替えての1戦。

日曜の午後、例によって私はテレビで、そして特派員のO/W氏が現地で、
最強西武打線に挑むBsの戦いを見ておりました。




対西武9連敗中。今カードも連敗中。
いかに金子・前田バッテリーが、西武打線を抑えこむか、注目されていたと思います。

それが、うまくいきましたね。

 Bs 4 - 1 Lions

ちなみに、O/W氏は今シーズン、京セラドーム5戦5勝。伯父は2戦2勝。
大阪では相性が良いようです。

実はこの日、O/W氏は午前中、自身の会社の野球部が試合で、先発ピッチャーとして出場。
試合後、急いで湾岸線を使って京セラDへ駆けつけたそうな。



芦屋市内から15分で波除までいけたようで。

ちなみに、久しぶりのピッチャー経験は、なかなかコントロールが課題とのこと。
この日もD-KATに対して、きびっしー檄を飛ばしまくってたけど、実は気持ちはわかるんでわ。


おやおや?



はなきさんが再び異動になったと思ったら・・・





■可変ゾーン

今日の柿木園球審のストライクゾーンの癖として高めを取る傾向に、ローズは特に困惑していましたね。
ただ、球筋のいい低めも、たまに取ってくれたりすることもあれば、
細川・前田の両捕手が、見逃し三振を取ったと自信を持って捕球したものをボール判定とされ、ズッコケるシーンもちらほら。

どうやってその判定を味方につけるか、また相手先発投手、西口の投球術のうまさもあって、
序盤はどっちに転ぶかわからない展開でもありました。

 





■見極め

その西口の投球術を見切ったのが5回。
クラシカルアメリカン・キタガワマンの巧妙なバットさばきで先頭打者出塁。

 


一輝・塩Zが追い込まれてからの誘い球を読み切って、ともに四球。1死満塁。
あの西口の伝家の宝刀といわれるスライダーに誘い込まれなかったところがミソ。

一輝はそこが成長しましたね、と解説の中沢さん。一日一躍、いい仕事してます。
塩Zは対西口の相性を買われての先発出場が効きました。

中沢さんの印象に残った言葉として、
「あの場面でガメって空振りしない」ことがうまく結果に結んだとのこと。
気負って力みすぎるのがよくないんですよね。


カウント2-3からストライクが欲しくてもスライダーで誘ってくる西口も根性がすわってる。
そこを裏をかいて勇気を出して見切ったという、メンタル的にも強くなった打者。


 


そして。

前打席、ガツンと振り切った打球が栗山のファインプレーに阻まれてヒット1本損したマエチャンマン。
きっと悪い印象はないだけに、少し気持ちに余裕がある第二打席。



今度は、落ちる変化球に合わせて放り投げたように見えるバットから打球はライト前タイムリー。
これは放り投げる寸前でスナップを効かせたからこそ、ライト前まで打球が飛んだというもの。
O/W氏と観戦していた伯父に夕方電話をしたとき、「あれは芸術的や!」と興奮して話してましたよ。

 


GUCCIも冷静に流し打って連続タイムリー。
2死になるものの筋肉野郎マッスル・メガトンも西口のスライダーをセンター前へ跳ね返しました。

 


2人の走者が返る隙を狙って2塁へ走塁を試みた筋肉野郎、タッチプレーになるものの、
ここでハッスル・マッスル・メガトンキックで2塁ベースを思い切り蹴ってしまい、
痛がる筋肉野郎。

 


これを見た大石さんもあわてて筋肉野郎に近づくものの、無事だったようで一安心。
これ以上けが人は出て欲しくないだけに、かなりドキドキものでした。

 
ナカジとはよく話をするメガトン。




■攻めの投球

千尋・マエチャンマンのバッテリーは、とにかく慎重に、そして時に大胆に攻める投球で西武打線を翻弄。
150km/hのストレート、110km/hのすごくよく曲がるカーブ、チェンジアップを織り交ぜ、
高低に内外に散りばめ、的を絞らせず。




よくあれだけ無表情で、150キロの剛速球を打者の胸元へ投げられるもの。
マエチャンマンも、千尋はほとんど首を降らせない、ずいぶん気を使ったリードだったかと思います。

ハムのコーチやってるオッサンも、
ピッチャーという人種は、誇り高い変人が多いので、めっちゃ気を使います
と言われてるので、マエチャンマンはなかなかのやり手です。
(千尋が変人だ、というわけではありません)

ちなみに、このオッサン、あるときは、
配球がへぼでも、自分の思うところに投げれば打たれない
とも言われてますので、千尋ももちろんよくやったということ、ですね。
(マエチャンマンのリードがヘボだということではありません)

お互いのいいとこを引き出せた、というところでしょうか。
ナイスバッテリーですね。

そんなやり取りは、ヒーローインタビューでも伺えましたね。

ちなみにそのハムのオッサンブログ、結構読むとおもろいです。
コーチになってからね。



いやいや、オッサンはオッサンでもあなたじゃないよ。




・・・???




・・・!!




なんだこりゃ???




■悔しさをバネに

最強西武打線相手に0行進を続けてきた千尋が表情を変えたのは8回。
オカワリ君に、追い込んでからの変化球をBs戦8本目のHRを放たれたとき。



千尋がここまで表情を変えたことがあったでしょうか。

不調に苦しんだ中、そして危険球を与え顔面を骨折させたオカワリ君に対して、いろいろ思うことはあった中だと思いますが、
自分の本当の復調は、この西武を本気で完封に抑え、そしてオカワリ君と真っ向勝負で抑えてこそ証明するという
意気込みを持ち続け、ここまで投げていたのだと伺えました。




たしかに、オカワリ君に対しては内角高めを攻め込むことはなかったかと。
でも、千尋らしいカーブと直球での見事な対決でした。

この悔しさを持ち続けていれば、どこまででも進化できる。
絶対的なエースを掴んでください。




 








2008年、これまでの野球観戦記のまとめはこちらになります。
観戦成績10勝12敗。

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