風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

蒼い春 #3

2013-04-15 | Bs現場レポ2013 
Legend of Bs 第3試合。




今日も北海道のクマとリス,そして海の神ポセイドンの息子が登場。



レアな3人組。ちなみに,クマさんの髪は日曜日仕様のオレンジ。
このチア&マスコットショーの直後には,日の目玉の一つである・・・






田口壮さんのトークショーがありました。
背番号6が眩しいですね。






ネッピーとの2ショット。

トークショーで印象に残ったのは,1995年のマジック1となったロッテとの神戸3連戦で1つでも勝てば優勝という時に
チーム全体が浮き足立ち,3連敗した当時のことを鮮明に語られていたこと。
特にリードしていた9回,守護神平井が堀に打たれて逆転を許したわけですが,そのきっかけとなる初芝の2塁打がありました。
このとき,センターに守っていた田口は,それまでの初芝の打撃の様子から右中間に飛んでくるという予感がしていたそうですが,
ベンチからは左中間寄りに守備位置をシフトするよう指示が出されたため,半信半疑のままベンチの指示に従ったものの,初芝の打球は右中間へ。
全速力で追いかけ,グラブを懸命に差し出すものの,あと1歩届かず。その後の展開は言わずもがな。

田口はそのとき,これまでの自分自身の経験と勘にもっと自信を持ち,自分の意見を主張すればよかったという後悔と教訓を得たそうです。
もちろん,コーチに反発したり意見を聞かないというわけでなく,しっかりした根拠があればコーチは任せてくれるわけです。
ですから,それ以後,ここぞの場面で任せてもらえるよう,前もってベンチ内からよく話をするようになったとか。

その他,イップスに陥ってボールが投げられなくなったこと,それは今でも完全に治っていないし,内野守備へのこだわりもあることなど,
著書にもない興味深い話を聞くことが出来ました。



左手のリングは,ホセ・カンセコからもらったものだとか。



試合前のフィールド。
田口の隣にいる赤いシャツの人は,金曜日のゲストだったD.Jことダグ・ジェニングス。
この3連戦全て見に来てくれました。





そして田口は始球式へ。











試合は球審が極小ゾーンの中村とあって,案の定試合は荒れました。
特に2ストライクから,よほどのことがなければ見逃し三振は取らないんじゃないかと思えたほど。

オリックス先発のディクソンは追い込んでからも決め球に苦しみ,3回には押し出しの四球で先制を許す展開に。
こういう時,ストレートの球筋が綺麗な谷元投手の方が有利のように見えたんですが,
同じくランナーを出してからの球威が落ちるセットポジションになると様子が一変。


3回裏には伊藤・深江・糸井のヒットで二死満塁のチャンスに,
バルがガツンとレフトポール際へ放り込む逆転満塁ホームラン。













歓喜乱舞のライトスタンド(オ4-1日)。
ベンチも盛り上がってるようだし,やっぱりこの地でこのユニフォームは何かあるのだ・・



と思ったのも束の間,直後の4回に陽と中田から2本のソロホームランを浴びるディクソン(オ4-3日)。


なんとか逃げ切りを図りたいところでしたが,7回には2番手佐藤達也もホフパワーにソロを1発。
これで同点に追いつかれ,6回でフラフラの107球を投げたディクソンの3勝目も消えました。










この球場にはネッピーが似合う。



 
なんとか勝ち越しを狙いたいところも,ハムの2番手矢貫,3番手鍵谷からヒットを奪えず。
一方で8回にはオリ3番手の中山が西川と陽にまたしても被弾(オ4-6日)。
さらに小松も駄目押しともいえる右中間へのタイムリー2塁打を小谷野に打たれ,点差は3点に(オ4-7日)。

このとき,スタンドの目の前まで息遣いとともに猛然と白球を追う糸井が現れたわけですが,
あの長身を精一杯伸ばした左腕に白球はわずかに届かず,無惨にもボールはフェンス前へ。

平井が打たれたあの日も同じだったようなものでした。


スタンドは帰途へ着く客もちらほら見られ,空席が目立ってきたわけですが,
この青波としてのオリックスをせめてもう少し長く見たいという思いを胸に。



すると,息を吹き返したかのように,ハム4番手石井から宮崎のヒット,糸井・イデホの進塁打から
バルディリスがしっかり左中間を破るタイムリー2塁打で2点差に。



そして9回裏,マウンドに上がったハム守護神,増井からT-岡田がコンパクトなスイングで
高めの直球を狙い,意地を見せる一発を放って1点差に(オ6-7日)。



更に,安達の代打で登場した森脇監督が推す5年目の山本が,期待に答えるプロ入り初ヒット。
ライトスタンドも,かつてに負けない最高の盛り上がりへ。

「港町神戸に嵐を巻き起こせ 勝利を呼ぶ一打 ここでドカンと」
「神戸の夢を掛けて 蒼い空を目掛け そして狙いはひとつだ 星を掴め」
「今だ打線爆発だ 一打バット命込め 勝利めざしワッショイワッショイ!快進撃へ突っ走れ」
いけいけそれ行けブルーウェーブ!





この逼迫した緊張感でブルーウェーブの応援をするのは,胸が躍るほどの喜びでした。
今,まさに至福のひと時なんだ。
いつまでも続いてくれ・・・永遠の憧れ,ブルーウェーブ。



打席には,このスタンドに足繁く通って心からオリックス・ブルーウェーブの野球を楽しんでいた坂口。
スタンドから田口のプレーを見つめていた少年が,時を経て田口がスタンドからお前のプレーを見ている時代が来たのだ・・・


 




時を遡り,15歳だったあの頃の私・・・そんな夢から覚めたような現実。

BW 6 - 7 Fighters
かつての9回裏からの劇的な回想シーンを再現できず,力と力がぶつかり合ったこの試合でブルーウェーブは敗退。
確かに,土壇場でのロッテ戦もこんな感じでしたね。それでも,その試合で田口は得るものがあったといい,
そこから田口自身は成長していきました。

今のオリックス・バファローズも,そんな成長過程であって欲しい。
そのためなら,この悔しさも受け入れられます。










ブルーウェーブ復刻の告知があまり球団からなされていなかったからか,思ったほど観客動員はありませんでしたが,
昔から通い続けた神戸のファンが集うこの場所には,かつての栄光の面影が。
これからも,せめて年間10数試合のこの地では,そんな思いを残しておきたいものです。


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1 コメント

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おつかれさまでした (pripri)
2013-04-16 21:15:56
空中戦に敗れはしましたが、負けても納得できるのが今年のチームです。最後まで見所のある、いい試合でした。
BWのユニホームって、今でも素敵ですね。神戸ユニでもいいのでは?と思うぐらい。
今年はもうデーゲームが無いのが残念ですが、花火とセットのほうが観客が集めやすいこともあるのでしょうか。
あと12試合、神戸の夜空と芝生を満喫したいですね。
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