過日9月28日に渋谷・東間屋で披露されたMOODMANのDetroit Techno Set(デトロイト・テクノ・セット)が素晴らしかった。久しぶりにまとまって80年代のデトロイト・テクノを聴いた。特にDerrick May(デリック・メイ)の作品の独特さを再認識。初期のデトロイト・テクノはけっして良い音で録音されているわけではないので音に酔う感じの近頃のテクノの沼のような感覚は薄いのだけれど、リズムに酔わされてしまう。
というわけで色々とデリック・メイの作品を聴き返してます。
いまデリック・メイの最高作を選ぶとしたらこれになるかな?
デリック・メイのDJといえばファンキーなグルーヴとリズムの抜き差しですけれど、その感覚が作品に活かされている感じ。この路線でアルバム作れるんじゃないの?
Inner City- Praise (MAYDAY MIX)
最高作品、というと悩むのがこれ。
ゴスペル的なコーラス(原曲)とデリック・メイ得意(特異)の電子変調したパーカッション!
Sueño Latino -- Sueño Latino (Remix By Derrick May)
この「スエーニョ・ラティーニョ」も素晴らしいですね。
つくづく、デリック・メイはリミックスに限る……って断定しちゃっていいのか?
まぁ「Strings Of Life」もある意味リミックス的な作られ方しているし、「Nude Photo」だって…。*「Nude Photo」については過去記事参照。
上記にあげた「Praise」はStacey Pullen(ステイシー・パレン)が、スエーニョ・ラティーニョはCarl Craig(カール・クレイグ)がプロダクションに参加しているそうだ。そう聞くと彼らの要素も聴こえてくる…気がする。
「Kao-Tic Harmony」にしてもカール・クレイグがライヴで披露していたりという感じなのだけれど、この曲だけはデリック・メイが孤高としている印象を強く受ける。
このパーカッションとストリングスのコンビネーション。独特かつ独壇場ですね。本来なら別々の位相のものが同居している感じ。「何にも似て無さ」があるというか。
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