1991年。
Innercityの2nd『Fire』(1990)から3rd『Praise』(1992)にかけての一年間。
メジャー・レコード会社であるVirginからの二代目Soul II Soul的な、黒いPet Shop Boys的な「もっと売れろ!」というプレッシャーがあったのでは? という邪推は前回書いた通りですが、その反発あるいは反作用なのか、ケヴィン”マスターリーズ”サンダーソンは後のミニマル・テクノのヒントとなるようなマスターピースを次々と発表していきます。
E-Dancer - Pump the Move (1991)
この曲の硬質なリフとキック、ハイハットをヒントにして、UK流に作り上げたのがご存知のこの曲。
Dave Clark RED. 2 Wisdom to the Wise
デイヴ・クラークのこの曲はダンスマニアやリリーフといったシカゴハウス第二世代の台頭とともにテクノシーンをそれまでのトランシーなものからミニマルなものへと塗り替えました。
この曲が出てこなかったら、いまのテクノシーンは全く変わったものになっているかもしれません。
Aphrohead aka Felix Da Housecat - In The Dark We Live ( Dave Clarke's 313 Mix )
んで、その「レッド2」とよくミックスされていたのがコチラ。
この曲の硬質なリフとキック、ハイハット(この表現二回目)は・・・・!
313 MIXと白状しているところが好感度高いすね。
E-Dancer - Speaker Punishing (The Dirty Mix) (Official) KMS Records/KMSIR008
1991年に発表されたこれらのトラックがデトロイトテクノの後の方向を大きく決定づけたのではないでしょうか・・・?
因みに同じ1991年にURは「Waveform」、「Punisher」といったHard Sound From Hard Cityというテーゼを抱えて台頭してきてます。
ここらへんのことを注視すると、もっと何かが分かるかもしれませんね(というメモ書き)。
Kms 25th Year Anniversary Classics
Kms Records
2013-02-19
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます