イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

5年記念日

2014年02月09日 | 術後5年~

とうとう来たこの日。
胃全摘の手術をして5年。

術後5年生存を達成した、と言っていいのかな。
とりあえず一区切りまできて、ひとつ肩の荷が下りた感じ。

でも、だからって
いつまた体のどこかにがん細胞ができるかもしれない。
がんだけじゃない、将来何が起こるかは誰も知ることが出来ない。
これからも慎重に体をいたわり、健康に努めるべし。

そしてなによりも
家族を始めこれまで助けてくださった親戚や友人
そして周りのたくさんの方々に感謝。
みなさま本当にありがとうございました。

ということで、
ちょっと前までは実家の父を招いて食事会をする予定だったのだが
なんたって今のこの体調不良から脱出できず、あえなく延期。
私が食べられなきゃどうしようもないから、残念だけれど仕方がない。
元気になったらまた改めて盛大にお祝いしたいと思う。

が、父が私の体調を心配してお見舞いに来てくれた。
妹を通じて私の様子を聞いているだろうから
そりゃあ心配するのも無理はない。
申し訳ないことである。
妹が買ってくれた差し入れと共にお菓子をたくさん持って来てくれた。
暇を持て余している‘ぼんこ’の遊び相手もしてくれてありがたい限り。
途中二人で散歩がてらコンビニまでアイスを買いに行ってくれた。
私はアイスを食べ過ぎてまた苦しくなってしまったが
父とのんびり話が出来て気分転換になった。
家にこもっていると人恋しくなり
誰かと会話できることがとても嬉しい。

‘ちょん’と二人きりの時間、5年前の話をした。
麻酔を入れて 「1、2、3、4…」と数えて
目覚めたら「‘ちびママ’さん、終わりましたよ~」の声。
第一声は「何時ですか?」だったと思う、そして時計を見た。
個室に運ばれ、管や線をいっぱいつないで酸素マスクをしてウトウト。
体が痛くて、息が苦しかった。
「今思えばお母さん頑張ったよねぇ」と言うと‘ちょん’が一言。
「うん、そうだよ」
なんか、その言葉に癒された。
娘はずっと私を見ていてくれたんだなって。
あの時はまだ小学校4年生、辛い出来事だったと思う。
それからもたくさん助けてくれた。
娘たちこそたくさんたくさん頑張ったと思う。
ありがとう、ありがとう。

5年経ってもまだまだ「元気です!」と胸を張って生きられない。
楽しい日、辛い日の繰り返し。
気長に、気長に、と自分に言い聞かせて頑張ろう。

私の人生において
誕生日の次くらい大きな意味のある今日のこの日。
胃がなくなって第二の人生がスタートした日。
命をもらった日。
そんな一日が静かに過ぎていった。

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