今回は、外交政策の混乱に備えよ、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。
この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。
ドナルド・トランプがかつては考えられなかったホワイトハウスへの復帰を果たしたとき、彼は4年前に不本意に権力を手放した時よりもずっと暴力的で不安定な世界に直面することになるだろう。
そして、レゾリュート・デスクの背後にいる彼の存在自体が、世界をさらに不安定にさせる運命にあるように思える。
トランプは、ウクライナと中東で激化する戦争を迅速に終わらせるという謎めいた計画を提示した。彼は同盟国を敵に回し、アメリカが望む領土を簡単に奪取できたアメリカ帝国主義の時代への回帰について思いを巡らせた。彼と彼の顧問たちは貿易戦争をちらつかせ、民主主義を蝕み、台頭する独裁者を支援する運動と同盟を結んだ。
そしてトランプは、超大国のリーダーシップの欠如が中国を台湾に攻め込ませたり、中東で新たな紛争を引き起こしたりする可能性があるこの時期に、再び「アメリカ第一」の外交政策(内向きで取引中心)を推進する態勢を整えている。中東は数世代で最大の変革の瀬戸際にいるようだ。
「トランプ氏は今回は驚きではないが、試練となるだろう。国際システムは、トランプ氏が同盟を本能的に支持する人物ではなく、一貫性がないことを織り込んでいる」と、元NATO最高司令官のジェームズ・スタブリディス氏は私に語った。「同盟国も敵国も、何も無料ではなく、すべてが交渉であることを知ることになるだろう」。
バイデン政権の関係者は、トランプ氏が強力な政権を引き継ぐだろうと、内々で残念そうに指摘している。トランプ氏は健全な経済の舵取りを担い、海外の戦争地帯に大規模な軍事展開をすることなく、数十年ぶりに大統領に就任することになる。また、トランプ大統領が即時終結を要求しているウクライナとガザでの過酷な紛争は、どちらも転換点を迎えているようで、戦争に疲れた側は話し合いの意欲を示している。
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/lLb9wNlHzig