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自転車の三角乗り

2016-03-14 20:25:53 | 昭和の想い出
子ども用自転車はお金持ちの子しか、買ってもらえませんでした。

そこで、我が家は親父の商売用自転車を三角乗りで練習しました。
現代ではなかなか見かけませんが、当時はみんなやってました。

小さい子が、当時三角フレームだった、大きい自転車のペダルを器用に
フレームの中に足を入れて、こぐのです。

私は不器用だったので、なかなか、うまくなりませんでした。
でも、とうとう、こげるようになりました。

その後、足は届きませんが、兄に後ろから支えてもらって、
なんとかまともにサドルにすわってこぐ練習をしました。

一生懸命こいでいると、なにか感じが違うなと思ったら、
はるか遠くで兄が笑いながら見ています。
 「あっ。こわーーい!」
と思った瞬間、ドデッと倒れてしまいました。

だんだん、倒れ無くなり、しまいには、三角乗りではずみをつけて、
サドルにまともに座り、降りるとき、また三角乗りで降りる要領がわかってきました。。

兄と一緒に、よく自転車で栗や渋柿を遠くの山まで採りに行きました。自転車の荷台で、兄の
「おまえがもっと大きくなったら、もっと遠くの山まで、交代でこいでいけるなぁ」
とつぶやくように言ったのを憶えています。

我が家の自転車には三角のフレームに〇〇商店とトタンの看板がぶらさげてありました。


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