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検討中

五右衛門風呂

2016-03-14 17:34:32 | 昭和の想い出

小学生の頃まで、家に土間がありました。

かまどがあって、木を燃やして、ご飯を炊いていました。

炊事場の横、裏口の角に五右衛門風呂がありました。
やはり、木を燃やして、沸かします。

入る時、コツがあって、小さな木のふたを沈めて入ります。
カマが熱いので、最初はカマに触れないように入ります。

うちは水道でしたが、母の実家では井戸からくみ上げてうすめていました。
自分では出来ないので、誰かに頼んで
井戸からくみ上げてもらってました。うすめすぎたら、今度は風呂を熱くするため、
マキをくべてもらわなければなりません。

今、考えると、我が家のガス風呂は、むちゃくちゃ便利です。
自動で、水もマキも調節する必要がないし、わいたら
「お風呂がわきましたぁ!」と教えてくれます。

焚きつけ用の木は、家を建てている大工さんに、工事現場で声をかけて、
余った角材などをもらったり、山に行って、集めてきました。

タバコの味はどんなだろうと思いながら、ワラスボを咥えて、むせったり、
酒の味はどんなだろうとこっそり飲んで、真赤になったり。。

燃料代や水を節約するためか、隣の八百屋さんと、交代交替で風呂を沸かして、入りあいました。
隣近所、カギもかかってないし、出入り自由です。
どこもかしこも子供だらけだったので、家族のようなものでした。
隣に遊びに行くのに、二階の屋根づたいに行ったり。。

夏は庭で、行水もしてました。ホースで水をかけあったり、
お互いに背中をこすりあったり、楽しかったです。

中学一年の時に、家を建て直すことになりました。

工事期間中、例の(だい3話)あやうく、火事になりそうになった民家が
空家になっていたので、そこを仮住まいにすることになりました。
その家には風呂がなかったので、しばらく、銭湯に行きました。

銭湯には、脱衣所に映画のポスターがありました。
ちょうど夏の時期だったので、四谷怪談などの、こわそうなのがありました。
夜、夢の中で、看板のシーンが目に焼き付いていたので、思い出すと大変こわかったです。

結局、新しくなった家には五右衛門風呂はなくなり、ガス風呂となりました。


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