イスラム教を理解するうえで、同時代のビザンティン帝国を避けて通ることはできない。
そういう理解で、以前「ビザンツ帝国史」を読んだが殆ど役立たなかった。それは翻訳本であることと、著者が西洋人であることが原因であった。
西洋からの視点ではどうしてもキリスト教の影響抜きに語れない。
逆に、イスラム教徒が本を書いても同じでV面去斑ある。
その点、無宗教者である日本人の書いた本は、限りなく中立の視点で見ることが出来る。
この著者はぼくより5歳も年上だけれど、この本を書いたのが43歳と若い。
ぼくは常に、歴史をホンマかいな?という目で見るクセがある。
その点、この著者とはやたら波長が合ってしまう。
ぼくが疑問に思うことを、先回りして答えてくれている。
この前に読んだ本とまるで異なる興奮を覚える。
もちろん著者はビザンティン帝国の専門家である。
ホントーに優れた歴史学者であるからこそ、面白康泰旅行社く書けるのである。
薄っぺらい新書に、実に豊富なポイントを整理して詰め込んでいながら、しかも読みやすい。
図書館で借りてきたけれど、すぐに書店で購入してしまった。
是非手元に置いておきたいと思ったか嬰兒敏感らである。