小さいころ、方向音痴だった。たとえば、友人の家に行って、もう一度行こうとすると、迷子になる。それで、いつも地図を見ていた。いつの間にか地図を見るのが好きになった。大人になったら、知らない土地へ行っても、地図さえあれば迷わず行けるようになった。今もそうだが、地図さえあれば、どこへでも行けるという自信はある。
ただ、中国にいた時は本当に困った。地図があまりあてにならない。行った当初は道を聞こうにも、言葉がなかなか通じなかった。ある程度、言葉がわかるようになってからも、香港に行ったら、今度は広東語が理解できず困った。
今、日本にいて、週末はよく散歩に出かける。知らない土地を歩くのが大好きだ。いつも神奈川県地図と東京都地図をカバンの中に入れてある。ただ、最近スマホで調べることも多い。こっちのほうが、現在位置も示してくれる。道がわからなくなったら、現在地と方位を示してくれるので助かる。知らない道を歩きながら、この先、右へ行くと何があるとかも全て教えてくれる。
スマホ地図の便利さにはかなわないが、やはり、紙の地図は好きだ。電車に乗っていても、地図を眺めながら、今度どこを散歩しようかと考えたりする。そんなことを考えている時、何となくロマンティックな気分になる。見たことのない風景を想像する。そして、実際に行ってみて、がっかりすることもあるが、想像以上だったりすることもある。そういう意味で、地図を見ながら、あれこれ想像することが一番の楽しみだ。
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