ある貧しい恋人の話だ。
男は勤めているA社の社長の娘と縁談が進んでいた。そこで、これまでの彼女と分かれようと考えた。
彼女と会って、別れ話をしようとした時、最初に彼女が言って来た。
「あの、私と別れてほしいの!」
「どうしてそんなことを言うんだい?」
「実は、B社の社長の息子が私と結婚してほしいっていうの。」
内心、やったと思った。しかし、ここであわててはいけない。男は気持ちを抑えて言った。
「僕は君とは別れたくないよ!」
「あなた、本心なの?」
「ああ、本心だよ!」
「わかったわ。じゃあ、彼との縁談は残念だけど、断るわ。」
「いや、まてよ。君が幸せになるのなら、ぼくは別れてもいいよ。」
「わたしの幸せを考えてくれるのね。私を愛してくれる人はあなたしかいないわ!愛はお金では買えないものね。」
それを聞いたぼくは何も言えなかった。
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