下町ロケットで、農業、米作りを取り上げてくれているのは、農業、米作りに従事する端くれとして大変嬉しく思う。
どれだけ米作りが大変なのか、と言う一端が消費者のみなさんにわかって頂けるのではないかと思う。
ただ、法人の描き方がいただけない…
誤解しないでもらいたいのが、法人に入らないからといって嫌がらせや、あんな村八分みたいな扱いはされる事はない。
もう、一軒完結の水稲は正直限界に来ている。
稲を刈るコンバインが一千万円、田植機が安くたって300万円、その他に乾燥機、トラクター、籾すり機等々、機械関係だけでも相当な維持管理費が掛かる。
当然、10年も使えば壊れる。
その度機械を更新し、大金が飛んでいく。
ならば、機械を共同利用し、作業を分担し、作業をすれば手当てが出る…
全てを共同でこなし、一軒のお金、作業の負担を減らす、無理なく楽しく、そして、未来へ続く水稲にするために立ち上げるのが法人化の本質なんです。
決して食べられればいいだけ、金が儲かればいいだけのための法人化ではありません。
自分達の田んぼはもちろん、やらなくなってしまった田んぼを借り受け、地元の田んぼを自分達で守っていくと言う使命感をもってやっています。
なぜ法人の事を語るのかと言うと、実は我々も11月に自分を含め、仲間達五人で農業法人を立ち上げたのです。
準備や視察に一年を費やしました。
そして、やっと先月、税務署に書類を提出し、農業法人が正式に立ち上がりました。
総会も関係者各位をお招きして盛大に執り行いました。
そんなタイミングでしたので、今回の下町ロケットでの農業法人の扱い方が残念でした…
ここがどれほどの発信力があるかは分かりませんが、これを読んでくれた方が、少なからず農業法人の本当の在り方を理解して頂けたなら幸いに思います。
そんな思いで、今回の第10話をみていました。
最終回が待ち遠しいですね(^-^)