当該エントリーは、New Yorkから帰る機内で書き始めたのだが、若干滞ってしまった。
正確に言うとLondon経由なのでHeathrowからの帰り道(?)から書き始めていたのであるが。。。NY滞在中から、NYとMilanoの、歩行者とドライバーの両都市の違いについてどうしても書きたくなったのでその事について報告したい。
NYは、いわゆるJ-walkと言って信号が赤だろうが車が来ていなければ平気で道を渡る。これは本来ある意味当たり前で、人間が機械に縛られる理由はなく、車が全く来ないところで信号を待つ理由などある訳がないからだ。小生は昔からそう言う性質(たち)があったので、NYでは全くと言って良いほど違和感はなかった。NYで前職の日本人の友達と会ったのだが、彼女は、小生がタイムズスクエアで、AIDA(ミュージカル)のシアターからボックスオフィスに向かって道の真ん中を歩いて横切ろうとしたことに大そう驚いていた。
しかし、車が来ていないのにもかかわらず、しかも信号まで回り道して道を渡ると言うことが僕にはどうしても理解できないのである...
逆に、青であろうとも、車が来ないか必ず見る。要は、自分の身の安全が守られれば良いのである。そのためにはたとえ信号が青であろうとも車が来ないか、安全を無意識のうちに確かめて渡っていると思う。つまり、結果として轢かれないために注意しているのである。日本人のように〝お上〟の言うことには従うと言う教育を受けていると、必然的に信号は守るもの、と言う観念が生まれるのであろう。歩行者である以上、そう言う感覚で道を渡るべきであると思う。調べたこともないのであるが、そんなに人身事故は多くないのではないだろうか。日本人の交通事故死亡数が漸減しているとの話であるが(確か昨年は8000人を切ったはずである)、意外と最近の若者などを含めて〝個人〟の判断で物事を行動するようになってきていることが逆に作用して、道を勝手に渡るものの、気を付けて渡っているのではないだろうか...(勿論単なる推測である)
*タイトルは忘れたが、昔、最終的に機械(ロボット)に人間が支配
される世の中の映画を見たが、それでは本末転倒である。(マトリ
ックスではない…)
一方ミラノの歩行者はと言えば、限りなくNYに近い。余り信号を守る人はいないように見受けられる。極たまに、日本人以上に信号をきっちり守って渡る人が見受けられるが、殆どいないと思う。ミラノは市内をトラムが走っているが、これは、車以外にトラムにも気を付けて道を渡らなければいけないことを自動的に意味する。ミラノも意外と人身事故は少ないのではないだろうか。そう言えば、救急車が走っているのを見たことが無い(無料なのか有料なのか今後調べたい)。救急車が走っていないのは全く持って結構なことであるのだが、これは歩行者の注意力が高いことも関係しているのではないだろうか。
*ミラノの歩行者は車、トラムだけではなく、余りにも多い犬の糞にも
気を付けている…(ホントに)
二つの都市で共通していることがある。
車のドライバーが歩行者を優先させることだ。たとえ歩行者の信号が赤信号で渡ってきても、一先ず車は止まる。当然人は渡るべきではないし、車の方からすると危ないのであるが、意外と人が渡るのではないか、と予見していて、パッと停車して歩行者を通すことが多いような気がする。勿論、突然出てくれば〝馬鹿野郎!〟などと言う意味で怒鳴っている人もいる。。。しかし、それでも赤信号で渡ってきても人を優先させ、車は止まることが多い。当たり前だが、ドライバーも人を轢きたくない(当然である)。それが当たり前の感覚として植えつけられているように思えるが、日本のドライバーは我が物顔で運転しているように思える。
しかし、上述の通り、車が優先ではなく、歩行者が優先なのである。車と歩行者がぶつかれば当然車が勝つ(当たり前だ)。だから、ドライバーは車が勝たないようにしているのではないだろうか。そう言う意味ではNYもミラノもドライバーは人に優しいと思う。こんなことを書くと、変に思われるかも知れない。多くの方がご存知の通り、特にミラノはドライバーのマナーが悪いことは有名で、スピードは出すし、路肩への駐車は二重にして車を停めたりする。先に建物側に車を停めてしまってその後二重駐車されて出られなくなった人が、クラクションをひたすら鳴らしているのをとても頻繁に見掛ける…クラクションと言えば、NYでもちょっとでも前が詰まるとすぐにクラクションを鳴らす。鳴らさないとニューヨーカーは走れないんだ!、とでも言わんばかりに鳴らす愚か者が多い。これらは、どう考えてもマナーが悪いと思えるが、これは歩行者に対してのマナーではないと思う。飽く迄も対車の行動であって、一旦ハンドルを握ると、後は細心の注意で歩行者に気を配っているのではないだろうか。。
日本は、今のような免許制度でこれはやっては駄目、あれはやっては駄目、守らないなら罰金高くするぞ、と言う懲罰式にドライバーの意識を作り上げているので、どうしても歩行者優先と言う観念は生まれ難いと思う。
明日からも、一歩行者として、轢かれないように注意して歩くことにしよう。。(笑)
そのとき友人が、日本の交通教育について、著者と同じ事を言っていたのを思い出しました。日本の交通教育って絶対変!青だから交通ルールを守って信号渡っても、信号無視した車が来ることだってあるし、それは自分自身で自分の身を守る判断ができるかどうかだよねって、子供たちにはそういう教育しないとダメだー!って。
で、そんな話をしているうちに、目的地のお鮨やさんへ到着。お鮨はその日の朝とれた地のものを格安で食べられて大満足。その後、桜を見に小田原の西海子小路というお城へ続く街道を歩いたのですが、50本もの桜が散り際で、桜の絨毯と花吹雪で、それは美しかったです。
って、本題からずれてしまいましたが、そうそう犬の糞にも気をつけないと・・。私、「むにっ」ってしてしまったことあるし。
それに私の家は自然がまだ残っている場所にあるので、春先は冬眠から目覚めたばかりのまだぼーっとしているカエルが、夜道にいることもしばしば。
暗闇で間一髪っていうことも。
この場合は、歩行者優先というよりもカエル優先?
私もこれからも車と糞とカエルと、あとヒールが時々はまっちゃう小さな穴に気をつけて歩くことにしよう。
Duomoの後ろに咲いていたのはどうやら桜ではなかったんですよね。。前の家の近くで桜が咲いていたのを見たので全然見てない訳じゃないんですけども、やっぱり母校の桜並木(1km以上ある)を見ないと何だか気が滅入りますね・・・
日本で今頃猛烈に働いていることでしょうね…
信号ちゃんと見て渡って下さいよー。
お子さんもいることですから安全第一で!