数日前、仕事帰りに奥さんとタマタカへ行き、奥さんの腕時計を修理に出した。
Baume et Mercierの時計を社会人になってから買ったようで、大事に使っている。ただ、時計は2年くらいすると、本来ならばオーバーホールに出さねば長く使えないようである。そしてその必要なオーバーホールや電池交換はタマタカ5階のRESIDENT'S by Archimedes Spiralに出している。此処の時計師は絶対的に信頼出来る感じが話していて伝わってくるのである。拘りの時計販売をしているように見えるし、実際そうであると思われる事がそこかしこに。
時計を大切にしている人に修理をしてもらいたい。
そう思うのは当たり前。そして、真にuserの立場に立って物事を見極めて貰いたい。そうでないと、こちらは単なる消費者だから、時計学校を出ていそうな時計師とは情報の非対称性はかなり出てしまう訳である。畢竟、何を言われても判断が付かず、結果的に従うことになると高い金を余計に払う事になり兼ねない。
だが、此処の時計師は必要な時にしか時計を預からない。
そして、必ず毎度何がダメだから預かるとか、これは必要ないからここまでやっておいたのでお金は要らないとか、きちんと説明してくれる。そう言った心遣いやある意味プロ根性を見せてくれるとこちらとしては時計の事は此処に預けようと言う気持ちになる。正直、多少電池交換だけにこの金額を払うのは、、と思う事もあるが、きちんと防水気密テストをしてくれたりして、手間暇が掛かっているからこその金額だと納得出来るのである。
以前、代官山のItalianのchefが、レストランの水が高いのは、、なんて理由をテレビで言って炎上していたが、そう言う事は言わなくても一定以上の人には分かるものである。安ければそれで良いと思っていて、結果的に無駄に壊れてしまう様な修理の仕方をして、必要以上に買い換えたりすると言うのは個人的には馬鹿馬鹿しいと思ってしまう。1,000円の時計だとしても、その時計を気に入っているならば、電池交換をする際にはきちんとした方法論で実施して欲しいと思うから。
と、そんな事を毎度考えながらそのお店に奥さんに付いていき、店内でショーケースを眺めていたら、Londonの名の付いた時計がシリーズもので売られていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/3e/86f1ac056f9dc60127f7f5aad2739643.jpg)
それらを見ていたらある意味一目惚れしてしまい...。
でも、そんな衝動買いをすることは絶対にしない。万越えのモノを買う時は、いつも必ず奥さんと相談してからである。まぁ、そもそも10万円超えるような時計なら相談すらしないが、かなり値段は手頃であった。片手もしない。しかも世田谷区の商品券(正確に言えば1万円で1万1000円になる商品券を買っている)が余っていて、そしてそろそろその商品券の期限が来ると言う事で残りの商品券を使い切っても良いよ、となった訳である。ま、結果的には多少安く買っている。高々2、3万とか、それくらいの値段なら相談すらしない人もいるかも知れないが、いくら儲けていようともちゃんと奥さんと話してからでないと買わない。ジャケットとかパンツでも必ず一緒。相談して、そして決める。
で、その日水曜の夜は、あの時計可愛いねぇ、と言う話しはしたが、タマタカで他の用事もあったし、買わずに帰宅。
その後、奥さんの時計が直ったと連絡があり、一緒にタマタカへ行ったのだが、そのタイミングでもう一度話しをして、この11月から新しくプロジェクトも取れたからそのご褒美に買っても良いか?と相談したらOKが出たので、一目惚れしたものを購入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d7/cfaa3748e99ff305604583d298ed094c.jpg)
この青いフェースが一目惚れの理由。
このHENRY LONDONと言うブランドは去年かららしいのだが、フェースの色が緑や紫、等など色々とあるが、それぞれLondonの中の街の名前が付けられている。おいらが今回買ったのはKnightsbridge。懐かしい。奥さんがちょい先に住んでいた。おいらが住んでいたNotting Hillの名前が冠された時計は無かったねぇ。
思えば、時計を買ったのはかなり前にMilanoでMilanの時計を買って以来。
そりゃ、IWCとかの時計が欲しいけど、そんな何十万もする時計は少なくとも住宅ローンを返済してからだな。それまではそんな贅沢はしない。おいらは一度物を買えば大事に使うのでちゃんとオーバーホールして綺麗に使い続けたいね。