MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



冷や汗物の勝利だった。。

Milanoから来ているだいちゃんとそのお友達と食事だったために、前半は一秒も見れず...Piccadilly circusから歩いて数分のところのレストランからは程近いPubにはギリギリ後半開始前に到着。後半開始まで、どっちが勝っているんだろうねぇ、なんて話していた。Pubのカウンターでは彼女へのオレンジジュースと自分用のシャンディーを注文しているんだが、画面で前半のスコアが気になって仕方ない。。カウンターにいるのにドンドン抜かされる。程無くして画面に0対1のスコア…

うーん、何故だ。。しかも画面ではマルディーニが交代してカラーゼが入ってくる映像に。Milanは伝統的にDFを途中で戦略的に交代させることは先ず絶対ない。交代するとしたら怪我のみ。実際、試合終了後に見たが、シュートブロックに入った時に頭をガツンと蹴られたようだ。。病院には行ってなかったようなので大事には至っていないようだが、ちょっとショッキングな映像だった。子供の教育上よろしくない映像だと思う…(って別に子供はいないが。。)

後半の試合だけを観るに、PSVは相当前掛かりでMilanの攻め手を消していた。Milanは攻撃の目を詰まれるか、プレッシャーがきついのか、それとも連戦でフィジカル面で調子を落としていたのか、パスミスが非常に多かった。

戦犯を上げても仕方ないのかも知れないが、1stレグに続き、カフーの動きが信じられないくらい悪い。と言うか、既にそもそもスピードのあるサイドバックなどには対応仕切れてない試合が続いている。これではとても不安である。。Pubの画面が小さかったので良く見えなかったが、セードルフも余り良くなかった。これはある意味いつもどおりなのかも知れないが、実際途中でクリスマス型のシステムを4-4-2に戻す際にトマソンと交代させられていた。

今日のMilanはどちらかと言うと、4-4-2ではなく、4-2-4のシステムだったと言える。ピルロとガットゥーゾがボランチとして機能していたが、その前はカカもアンブロジーニも相当前掛かりで攻めていた。もう少しアンブロジーニがボランチとの距離を詰めないとあれではしんどい。実際、ピルロからシェヴァにボールが通っても、その後守りがきついために一度アンブロジーニに戻して、再びシェヴァが走ってボールを受けようとして何度も失敗していた。あれ程見え見えの攻めをしていてはいくらなんでもこのレベルではパスは通らない。

PSVの攻撃だが、イナンチャラと言う韓国人からのセンタリングをコクーがきっちり頭で決めた後、Pubの全ての空気が止まるほど、机を

ドスン

と叩いて悔しがったのだが、隣で飲んでいた人たちにたかがサッカーだろ?!落ち着けよ(もち、英語でしたが・・・)と言われても暫く落ち着けなかった。Pubのカウンター近くで飲んでいたイギリス人どもが、わざとPSVの得点を喜んでこっちをチラっと横目で見た時は、久々に殺意が沸いたが、大人気ないので止めておいた。。(そう言う問題じゃない。。)

その後、中盤を作り直し、徐々に攻めていたMilanだが、カラーゼからのパスを左サイドで受けたカカが少しドリブルをし、ためを作ってこれでもか!と言うくらいFWの動きをよく読み、まさにピンポイントで上げたセンタリングにアンブロジーニがドンピシャのヘッドで1点返した。最早ロスタイムか、と言うところでの得点は流石Milanであった。この時点でアウェーゴール換算しなくとも3対2になって勝てたのだが、余計な点を失ったのは頂けない。。

ネスタが競りに行ったが、PSVの9番の頭が一つ抜きん出て、ボールがカフーとスタムの間にフワリとつながり、コクーがノートラップランニングボレーシュートで決めてしまった。。これはスタムとカフーの位置取り、またコースを潰しに行く際のタイミングの悪さであろう。この辺りの修正を願いたい!

アウェーゴールの制度のおかげでAggregate得点は3対3となったが、Milanは薄氷の勝利を収めた。イスタンブールでは、きっちりとしたMilanらしい王者のサッカーで20年ぶりにビッグイヤーを目指すもう一つの赤い悪魔を抑えて欲しいものだ。




コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
これまた (aki)
2005-05-05 09:11:40
良い試合だったと思います。PSVに焦点を当てると、ですが。



個人的にはクリスマスツリーより通常の4-4-2で最初から戦うべきだったと思います。ツリーにするにしてもルイコスタ入れるとか。あまり今日のフォーメーションは見たことなかったんですけど・・・



試合としては正直PSVのものだったと思うんですが、しつこいようですが、それでも勝てるのがミランの凄さ。



イスタンブールではこの辺りの経験の有無が決め手になるような気がするんですが・・



マルディーニの怪我が気になります。猪木の延髄ばりのキックだったんで、大事に至らないで欲しいものです。
 
 
 
仰るとおり。。。 (KEN@London)
2005-05-05 09:17:20
クリスマスツリー型にするにしても、ルイコスタは必要だったと思います。中盤で溜めを作れる選手が必要ですよ。



マルディーニはホント、ガッツリ蹴られていましたよね。。大事に至らないことを祈ります。何と言っても今週末はJuve戦ですからね。。Campionatoも取らなければならないので!!
 
 
 
すごい試合でしたね (ヤマグ)
2005-05-05 14:00:01
すごかったですね。



あそこまで,攻め込まれて最後に取った1点にはびっくりです。しかも、どんぴしゃのヘッド。とりあえず、冷や汗でも勝利は勝利という感じですね。おめでとうございます。



Milanも大変ですね。今週末にJuve戦ですからね。
 
 
 
大変ですが・・・ (KEN@London)
2005-05-05 20:47:07
この辛さはある意味贅沢な悩み。。

それでもやってこれるのは、Milanの勝利の哲学が利いているのでしょう。

ターンオーバーを見込んでの選手層も功を奏していると思います。



週末のJuve戦、San Siroでの観戦となりますが、楽しみです。
 
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