春になると中学時代の同窓会の通知がないかと心待ちにしている。4年に一度、オリンピックの年に開かれていたのだが、3年前(令和2年)に予定されていた時はコロナ感染拡大防止のため中止となり、翌年もまた中止となってしまった。それで昨年はどうなのかと気になっていたが、やはり通知は来なかった。
仮に今年同窓会が行われたとしても7年ぶりとなる。「じゃあまた4年後に」と言って別れたままの同級生たちはあれから7年。みんなどうしているのか、元気でいるのかなどと一人案じてみたりもする。
高校時代に転じてみると、これは男子校なのでわりと連絡が取りやすいのか、出席率は比較的高い。毎年11月の第3土曜日と決まっているのだが、やはり3年続けてコロナのために中止になっている。それ以前に2回連続で私は所用のため欠席しているので、もう4年も開催していないことになる。級友たちの気になるところは、中学時代の友だちとやはり同様。案じているというのが正直なところだ。
毎日の新聞を見ていると、おくやみ欄が気になる年齢になってきた。よけいな心配ごとだと自分に言い聞かせ、ハズレの毎日でホッとしているが。
学校時代の友人に会うと、その時代の自分に戻れる。
夢を追っていた自分がよみがえってくる。
高齢となった今、そんなことも楽しみの一つになってきたことに気づきはじめた。
「つれづれ(102)学生時代に心は戻り」