今日は年に一度のこどもの日。一年は365日だから、他の364日は大人の日だなどと言って盃を交わしたのはいつ頃だったか。
こどもの日というのはいつから始まったのか調べてみると、どうも昭和24年のその日が最初らしい。ということは今年は数えて75回目となる。祝日法2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨のようだ。母に感謝すると付してあるのは意外だと感じたが、あまり根を掘り下げるべきではないとは思う。
この日は、子供は子供らしく思いっきり伸び伸びと育ってくれればと願う親は多いことだろう。子供は子供らしく、大人は大人らしくというのが人間当たり前というか、当然のことだとほとんどの人は思っている。
それでもそうでないケースに出くわすことが時たまある。私の知人にもそんな相方をかかえた奥さんがいる。つまり年齢はれっきとした40代前半なのだが精神的に大人になりきれてなくて困っているとのこと。やることなすこと幼稚で、特に考え方が自分中心で何かというとすぐ腹を立て、暴言を吐く。そんなご主人のことで相当悩んでいるとのこと。
つまり、大人になりきれない人らしい。
数年前の日本経済新聞にこんな記事が載っていたので要約して引用すると、
1、子供は自分中心に考える。
2、好き嫌いが多く、自分の不満や不足感を出す。
3、周囲と比較して、嫉妬やイライラ。
「他人と自分を比べない」という見出しの一橋大学教授の随筆風な記事である。
今日はこどもの日。子供の成長を願い、人格を重んじる日。子供は上記のような3点をやがて脱皮した時に、初めて一人前の大人となるのだろう。
健康で本物の大人になっていくことを「こどもの日」に願う。
記念日を 作って約束 せまる孫
平成26年3月 川柳コンテスト「約束」
保険市場
泣いたあと 笑いがくると 子が教え
平成28年8月 すっきり川柳
ヤクルト
「つれづれ(149)大人になりきれないおとな」