新年早々いい話
(14号:2011年1月15日)
新しい年が明けました。どなたも心新たに新年を迎えたことと思います。ミニバスについても「今年こそ・・」と誓った人もあったのではないでしょうか。
さて、今回は新聞で見つけたいい話を皆様に紹介し、スポーツ少年団活動のあり方の参考にしていただければと思います。本日(15日)の山口新聞「四季風」に載っていた記事です。私の脚色なしでそのままを書きます。
『「解体される建物をきれいにするのは奇異かもしれないが、長年使ってきたものをいとおしむ心を子どもたちに伝えたいのです。」耐震強度不足を理由に建て替えられる下松市の下松小学校体育館を掃除する集いで、主催者はこう思いを語った。掃除をしたのは創部以来29年間にわたり同体育館で練習してきたミニバスケクラブの小学生ら。練習や試合で流した汗や涙がしみ込んだ板張りの床を、感謝を込めながらぞうきんでピカピカにした。この体育館は1969年完成というから、私より1歳年上になる計算だ。親近感がわくと同時に、コンクリートがあちこちではげ落ちるなど老朽化した様子を見るにつけ40年あまりの年月の長さを思い、身につまされた。「新しい体育館になるのは素晴らしいこと」と主催者も言うように、教育環境や安全・安心の向上はもちろん大切だ。ただ、かつてほどではないにしても使い捨て文化が依然幅をきかせる時代社会を象徴する「作っては壊し、作っては壊し」の繰り返しを児童に見せるだけではあまりに心寒い。』
私はこの記事を読むと早速、下松中央の責任者の方に電話をしました。
「団長さんと相談してやりました。男女の児童60名弱、大人30名ぐらいが集まってくれました。1月8日はとても寒い日でしたが、ぞうきんを使って一生懸命きれいにしました。みんなとても喜んで取り組んでいました。バスケットボールの勝ち負けだけではなく、こんな活動も大切だと思っています。」とのことでした。
私たちは熱心にバスケットボールの技術指導をします。もちろんそれはそれで大切なことです。そこからバスケの楽しさに目覚め、運動を愛する子どもたちが育っていきます。このミニバスを核として集まった集団にちょっと工夫を加え活動の幅を広げたら、驚くような教育的な効果が生まれるのではないでしょうか。指導者がそんなアンテナをいつも張っておくことがとても大切であることを下松中央の活動は教えてくれました。
年末には出雲市であった中国大会に行きましたが、フロアーでモップを持って待機している子どもたちはメモ帳を持っていました。ちょっと時間ができると何か熱心にメモを取っています。よかったプレー、気付いたことなどを書いています。その子も立派ですが、それをさせている指導者の方も素晴らしいと思いました。
試合に行ったらいつも作文を書かせているチーム、毎日の練習の後レポートを提出させているチーム、町のごみ拾い運動に参加をしているチーム等指導者のアイデアが光ります。
新年に当たり、ミニバス活動に「ひと味」加えてみましょうという提言をさせてもらいました。今年も子どもたちが輝くミニバス活動になりますように。
(14号:2011年1月15日)
新しい年が明けました。どなたも心新たに新年を迎えたことと思います。ミニバスについても「今年こそ・・」と誓った人もあったのではないでしょうか。
さて、今回は新聞で見つけたいい話を皆様に紹介し、スポーツ少年団活動のあり方の参考にしていただければと思います。本日(15日)の山口新聞「四季風」に載っていた記事です。私の脚色なしでそのままを書きます。
『「解体される建物をきれいにするのは奇異かもしれないが、長年使ってきたものをいとおしむ心を子どもたちに伝えたいのです。」耐震強度不足を理由に建て替えられる下松市の下松小学校体育館を掃除する集いで、主催者はこう思いを語った。掃除をしたのは創部以来29年間にわたり同体育館で練習してきたミニバスケクラブの小学生ら。練習や試合で流した汗や涙がしみ込んだ板張りの床を、感謝を込めながらぞうきんでピカピカにした。この体育館は1969年完成というから、私より1歳年上になる計算だ。親近感がわくと同時に、コンクリートがあちこちではげ落ちるなど老朽化した様子を見るにつけ40年あまりの年月の長さを思い、身につまされた。「新しい体育館になるのは素晴らしいこと」と主催者も言うように、教育環境や安全・安心の向上はもちろん大切だ。ただ、かつてほどではないにしても使い捨て文化が依然幅をきかせる時代社会を象徴する「作っては壊し、作っては壊し」の繰り返しを児童に見せるだけではあまりに心寒い。』
私はこの記事を読むと早速、下松中央の責任者の方に電話をしました。
「団長さんと相談してやりました。男女の児童60名弱、大人30名ぐらいが集まってくれました。1月8日はとても寒い日でしたが、ぞうきんを使って一生懸命きれいにしました。みんなとても喜んで取り組んでいました。バスケットボールの勝ち負けだけではなく、こんな活動も大切だと思っています。」とのことでした。
私たちは熱心にバスケットボールの技術指導をします。もちろんそれはそれで大切なことです。そこからバスケの楽しさに目覚め、運動を愛する子どもたちが育っていきます。このミニバスを核として集まった集団にちょっと工夫を加え活動の幅を広げたら、驚くような教育的な効果が生まれるのではないでしょうか。指導者がそんなアンテナをいつも張っておくことがとても大切であることを下松中央の活動は教えてくれました。
年末には出雲市であった中国大会に行きましたが、フロアーでモップを持って待機している子どもたちはメモ帳を持っていました。ちょっと時間ができると何か熱心にメモを取っています。よかったプレー、気付いたことなどを書いています。その子も立派ですが、それをさせている指導者の方も素晴らしいと思いました。
試合に行ったらいつも作文を書かせているチーム、毎日の練習の後レポートを提出させているチーム、町のごみ拾い運動に参加をしているチーム等指導者のアイデアが光ります。
新年に当たり、ミニバス活動に「ひと味」加えてみましょうという提言をさせてもらいました。今年も子どもたちが輝くミニバス活動になりますように。