「コイツはヤバい! グロック(GLOCK)勢は今から貯金せよ!!」と書いたコイツ、《東京マルイ》製の『GLOCK(グロック)G17 gen5 MOS』。
理由は
・強烈なリコイル
・トリガーのキレの良さ
です。
ひとつづつ見ていきましょう。
強烈なリコイルを成立させているのは専用の新型ブローバックエンジンが関係していて、ここは自社仕様や特許の関係もあるのかやや濁らせた説明でしたが、ピストンは一般的な真円ではなく表現としては『楕円形』をしているそうです。
計算上の面積は、理論値として15mm相当とのこと。
その強烈なリコイルは、オーストラリアでの訓練センターの講習&研修を思い起こさせる程のモノでした。当地では、警備員なども銃の所持&使用が許可されていましたが、警察のように自前で射撃場を持っていない会社用にサービスを提供している運営会社があり、そこで練習などをします。
その施設で、小口径からMAXはショットガンまでの講習&研修を受けた経験があり、実銃の凶暴さを思い知りました。小口径は「本当に発射したの?」と思うほど、感触が皆無でしたが9mm弾になった途端、本体の重さと共にリコイルも強くなりました。また、重さによる個人の癖が出るようにもなりました。
今回試射ができたテスト品は、重さはまるで気になりませんでしたがリコイルの強さは実銃の印象に限りなく近く、その為、「エアガンだから♪」と適当な構えで撃つと、次発は対象から確実に外れます。
対象に続けて確実に当てるには実銃さながらに常に正確な構えを維持する必要があり、そういった習慣や練習が必要でしょ、と感じました。それ程、射撃直後は手元で本体が暴れます。快感ですが、ひとによっては厄介でしょう。
また、これも実銃でも言われていた、独特のトリガー構造故のキレの違和感。一般的なシンプルなトリガーに比べるとどうしても癖があると言われていましたが、それを今回は感じませんでした。同社のグロックシリーズは何丁か経験ありますが、ある意味、そこも忠実に再現しようとする余りか、違和感とキレの悪さは常にありました。
ただ、実銃社会でもどんどんと正規支給の銃がグロックに置き換わっている実情をみるに、東京マルイ製も含め、この点は今や改善済みなのかもしれません。
今回紹介の最新モデルになる予定である『G17 gen5 MOS』は、海外製品含めそれ程多くのエアガンの経験はない自分ですが、その中でマストバイの一丁であることは断言できます。個人的に、エアガンの世界観をガラッと塗り替えるパワーがあると感じました。
なお、本モデルは実銃同様に、東京マルイ製で言うところの『マイクロプロサイト』をすんなりと搭載することができる、MOS(Modular Optic System)なるモノが再現されています。従来式のようにスライドの部品を一部専用プレートに置き換えて、などの作業が不要になっています。
仕組みは、内蔵する電源により小さなのぞき窓上に赤い光点が表示され、きっちり調整がされていれば狙いたい箇所と光点を合わせればまず間違いなくヒットするようになっています。ただコレ、利き目が関係するので案外厄介です。(今回、判明)
ほとんどの人は利き手と利き目は一緒で、必然、右目が利き目になります。ただ、これが逆だと一向に赤い光点が正しい射撃姿勢では表れてくれません。当然、この手の製品は『右目が利き目』前提になっているので、光点が見えるように構えるとどうやっても不自然な姿勢になります。
ですので、実際、実銃社会でも利き目が逆のひとは射撃で不利になりやすいそうです。旧来のアイアンサイトでは気にならなかったことも、先の訓練センターでも問題にならなかったことも、こういうより高い精度を求めるシーンでは露見するようです。
ヤレヤレですね。
なお、本モデルはイベント時点では『鋭意進行中』の状態です。ただし、価格は発表されているので、量産の目処は立っているのだと思います。発売がかなり先ならその間にまた世界情勢が大きく動き、通常ならあらゆるコストが上がります。決定&公表しているということは近々なのでは?
続報:2023年12月19日(火)に発売日が決定しました!!
▲この、『グロック・マークスマンバレル(GMB)』って凄いらしいですね。
寒い中、必死で耐えて列に並びましたが、それに見合った素晴らしい体験と収穫でした。率直に言って、コレ、欲しいな〜。別にグロックマニアではないのですが、リコイルショックマニアではあるので……。
まあ、でも許可は下りないだろな、と。外観はどれもほぼ見分け付かないから、「そっと」一丁増えても気が付かれる心配はまずないですが(笑)
はぁ〜、これから1日1丁ずつ紹介していかなきゃならんのかー。しんどいですねー。お楽しみに〜。
やかん