
メインフレーム(前三角)の方方にクラックが入っておシャカになっていた、MTBのGT・RTS-3。
今となってはたいへん古いものですが、ぼくにとってはとても思い入れの強い一台で、一度は引退をさせましたが、虎視眈々と復活を目論んでいました。
このブログでもその思いの丈や、修理の状況は伝えてきましたが、今回とうとう懸案だったピボット部のクラック修理を完了させました。
このRTSシリーズは、モーターサイクルのそれにたいへん近いリンク構造を持っていますが、メインとなるピボット部がフレームから飛び出したかたちで溶接されており、その耐久性に少なからず問題があったようです。
デビュー当時はXC(クロスカントリー)を想定されていたようですが、そのサスペンション構造は「ペダリングをするとチェーンがテンションを持ってしまいリンクが動かない」、という自転車ならではの問題が露見してしまいました。
ただ、このサスペンション構造はもちろんモーターサイクルでは長い間使われているだけに資質は優秀で、やがてRTSシリーズはDH(ダウンヒル)でも使われるようになりました。
ぼくも同様に、購入当初はXCに多く使いましたが(北海道旅行にも使用)、日本でDHが流行り始めた(富士見パノラマのOPEN)のをきっかけに、激しい下りでも使うようになりました。
そうすると問題になってくるのが、フレームの耐久性。世界的にも、『ヘッドチューブ周辺』と『リンクピボット周り』はトラブルが多く、ぼくのRTS-3も同様の症状に見舞われました。
クラックが入る、ということはそれだけ負荷のかかる部分ということで、当然そのまま使い続けること(下りを走る)はあまりに危険すぎ、泣く泣く部品取り車としました。
しかし、復活の気持ちはくすぶり続け、10年以上に渡って、今回、懸案だったピボット部の修理に終止符を打つことができました。
この部分はボルトやサスペンションユニットといった細かな部品が付くため、ヘッドチューブのように大雑把な補修(主に溶接)ができず、当時はそれをできる知り合いが周辺にいなかったのが大きかったです。
最近になってようやく腕に自信のある溶接工が育ち、今回の修理(溶接)となりました。




細かな工程は省きますが、アルミ材を山状に盛ること、もともとのボルトを使えるようザグることがかなり難しかったようです。
クラックを補修するだけでなく、ピボット全体を補強したので、今度はかなりの負荷に耐えるはずです。
溶接後は、BB(ボトムブラケット)が歪んだ可能性があるので(高熱にさらされるので)、自転車の専門店に持ち込んでねじ山の確認とフェイスカットをお願いしました。





結論的には、ねじ山は完璧に生きており、フェイス面のみ少し削っただけになりました。
流石、腕を上げた溶接工の仕事です。
フレームを受け取り自宅に戻り、リンクの動きを確認すると少し溶接の肉盛りが干渉する部分があったので、これは金工ヤスリで修正。

完全には削り落とせませんでしたが、動作には問題なさそうです。フレームとリンクの間に結構隙間があるので、ここを埋めるワッシャーを新規で用意すれば、後は大丈夫そうです。
よしよし。
余談ですが、今回の修理のために丸々別のRTSフレームを中古で購入しました。もともとのリンク部分一式を、バラしたまま紛失してしまったからです。運良く購入できて良かったです。
それと、前にオークションでこのRTS用のチタンボルトが出品されたのですが(激レア)、残念ながら競り負けました。今にして思えば、もう少し頑張るべきでした。
さて後は、以下の部品を揃えると大まかレストア作業に取りかかれそうです(備忘録代わりに)。
・フロントディレーラー(ダブル/下型)
・クランク(165mm)
・スプロケット(大いに悩む)
・Vブレーキ(最低でも1セット)
予算的には年を跨ぎそうです。まあ気長にやりますよ〜。
やかん
今となってはたいへん古いものですが、ぼくにとってはとても思い入れの強い一台で、一度は引退をさせましたが、虎視眈々と復活を目論んでいました。
このブログでもその思いの丈や、修理の状況は伝えてきましたが、今回とうとう懸案だったピボット部のクラック修理を完了させました。
このRTSシリーズは、モーターサイクルのそれにたいへん近いリンク構造を持っていますが、メインとなるピボット部がフレームから飛び出したかたちで溶接されており、その耐久性に少なからず問題があったようです。
デビュー当時はXC(クロスカントリー)を想定されていたようですが、そのサスペンション構造は「ペダリングをするとチェーンがテンションを持ってしまいリンクが動かない」、という自転車ならではの問題が露見してしまいました。
ただ、このサスペンション構造はもちろんモーターサイクルでは長い間使われているだけに資質は優秀で、やがてRTSシリーズはDH(ダウンヒル)でも使われるようになりました。
ぼくも同様に、購入当初はXCに多く使いましたが(北海道旅行にも使用)、日本でDHが流行り始めた(富士見パノラマのOPEN)のをきっかけに、激しい下りでも使うようになりました。
そうすると問題になってくるのが、フレームの耐久性。世界的にも、『ヘッドチューブ周辺』と『リンクピボット周り』はトラブルが多く、ぼくのRTS-3も同様の症状に見舞われました。
クラックが入る、ということはそれだけ負荷のかかる部分ということで、当然そのまま使い続けること(下りを走る)はあまりに危険すぎ、泣く泣く部品取り車としました。
しかし、復活の気持ちはくすぶり続け、10年以上に渡って、今回、懸案だったピボット部の修理に終止符を打つことができました。
この部分はボルトやサスペンションユニットといった細かな部品が付くため、ヘッドチューブのように大雑把な補修(主に溶接)ができず、当時はそれをできる知り合いが周辺にいなかったのが大きかったです。
最近になってようやく腕に自信のある溶接工が育ち、今回の修理(溶接)となりました。




細かな工程は省きますが、アルミ材を山状に盛ること、もともとのボルトを使えるようザグることがかなり難しかったようです。
クラックを補修するだけでなく、ピボット全体を補強したので、今度はかなりの負荷に耐えるはずです。
溶接後は、BB(ボトムブラケット)が歪んだ可能性があるので(高熱にさらされるので)、自転車の専門店に持ち込んでねじ山の確認とフェイスカットをお願いしました。





結論的には、ねじ山は完璧に生きており、フェイス面のみ少し削っただけになりました。
流石、腕を上げた溶接工の仕事です。
フレームを受け取り自宅に戻り、リンクの動きを確認すると少し溶接の肉盛りが干渉する部分があったので、これは金工ヤスリで修正。

完全には削り落とせませんでしたが、動作には問題なさそうです。フレームとリンクの間に結構隙間があるので、ここを埋めるワッシャーを新規で用意すれば、後は大丈夫そうです。
よしよし。
余談ですが、今回の修理のために丸々別のRTSフレームを中古で購入しました。もともとのリンク部分一式を、バラしたまま紛失してしまったからです。運良く購入できて良かったです。
それと、前にオークションでこのRTS用のチタンボルトが出品されたのですが(激レア)、残念ながら競り負けました。今にして思えば、もう少し頑張るべきでした。
さて後は、以下の部品を揃えると大まかレストア作業に取りかかれそうです(備忘録代わりに)。
・フロントディレーラー(ダブル/下型)
・クランク(165mm)
・スプロケット(大いに悩む)
・Vブレーキ(最低でも1セット)
予算的には年を跨ぎそうです。まあ気長にやりますよ〜。
やかん