飛鳥地方の古墳めぐり(3月1日晴れ
)
この日のために浦○さんが3日前から
寝ずにてるてる坊主を数百個作り、
晴天祈願
をした甲斐が確実に出る。
今日も前回に引き続きいい旅
ができそう…。
旅と言うのは…
そう、あれです。そうなんです…
あの2005年から2007年にかけて活躍した伝説
のグループ
「歩こう会!」
男を磨き上げるために結成された
熱き男達の集団。
そのスターティングメンバーを紹介しよう!
1、まず社長!毎回競歩並みのスピードで歩く健脚の持ち主
行く度に神社などで「彼女できるようにお願いするっちゃ!」と
浦○さんに
熱きエールを送りつづける社長。
2、そしてそのエールに全く応えれない浦○さん
くしゃみで肋骨を折った
ことがあるという伝説
の持ち主。
3、キングオブさわやか、
アンジェラ・あきのO西さん。
4、ほっしゃんの国○さん。なぜか
パンフレットがぼろぼろ。
どうやら楽しみ
のあまり前日からパンフレットを読みすぎたらしい。
5、ぼくらを常に引っ張っていってくれる
幹事&キャプテンの新○さん。
6、あいかわらずハイキングに行くと思えないルックス
の持ち主の石○。
7、楽しみのあまり、
メガネもいつもとちがう中○さん。
8、楽しみのあまり、
カメラと靴を新調し、髪も切った検査員 酒○さん。
9、楽しみのあまり、
一人暮らしを始めてしまった永○。
10、楽しみのあまり、
前日から奈良入りをしている谷○さん。
11、楽しみのあまり、
今回のレポート作成を気軽に引き受けてしまったぼく。
そして、いつもお世話になっているガイドさんたち二人
メンバー説明で付け加えておくと、ほとんどの人が
花粉症。
この日の花粉予報は非常に多い
とのこと。
しかし楽しみ
のあまりいつもは苦痛である花粉さえこの日だけは
美味しく
感じてしまったと国○氏は語っている。
ここからは訪れた遺跡の説明に入ろう。
スタート地点は飛鳥駅。そこから5分くらい歩くとまず最初の目的地、
岩屋山古墳。丁寧に切石加工された見事な石材で作られた横穴式石室。
壁がすごく平滑に仕上げられている。
なにかものつくりの歴史を感じてしまう気がする古墳であった。
「あまりの精密さに驚いてしまった。機会があれば平滑に削られた石の平面度を測りたい
」
と検査員 酒○氏は語る
牽牛子塚(けんごしづか)古墳。形式は八角形の古墳。
八角形の古墳は天皇の古墳の可能性が高いらしい。
その形から牽牛花塚(アサガオ塚)ともいわれている。
「私もこんなお墓に埋葬されてみたい
」と浦○氏は語る。
沼山古墳。その石室の天井が高く羨道と玄室がL字型になっており、
その特徴から渡来人
の墓ではないかと言われている。
そして、益田岩船。飛鳥地方にあるなぞの巨大石造物。
あまりの大きさに驚いたのか中○氏は
愛用のメガネを何度も拭いてかけなおしていた。
ある人はUFO関連施設。
ある人は物見台。
ある人は
星占いをする場所。
ある人はゾロアスター教の遺跡。
ある人は益田池を作ったときの記念碑を建てた跡…。数々の説があるらしい。
ガイドさんによると、最近では「未完成の古墳説」が有力らしい。
靴を脱いでこの遺跡に登る人、数名。
その遺跡に登るのは超困難
といわれている中、見事に登ってしまう…
さすが「歩こう会」
真弓鑵子塚(まゆみかんす塚)古墳。かんすは茶釜のことである。
古墳の形状が円くて、ちょうど茶釜を伏せたように見えることから名づけられたそうである。
茶道部の永○氏は興味津々
のようであった。
これも渡来人の墓の説がある。
そしてマルコ山古墳。墳丘が六角形という非常に珍しい形である。
二上山の凝灰岩を使っているらしい。
ここで美味しい美味しいお弁当タイム。
谷○さんから頂いたネーブルも美味しくいただいた。
谷○さんファミリーに感謝
です。
束明神古墳。春日神社の境内にあり、凝灰岩の切石を精巧に積み上げた横口式石室。
この古墳も八角形。天皇もしくはそれに準ずるものの墓と言われている。
草壁皇子の墓の可能性がある。
岡宮天皇陵。岡宮天皇とは天皇にはなってないが死後天皇の名前だけをもらった草壁皇子のことである。
この墓も草壁皇子の可能性があるらしいが、可能性の高さとしては束明神古墳のほうが高いとのことである。
市尾墓山古墳。この古墳は前方後円墳であり、後円部に横穴式石室がある。
古墳の上に木が無く、遠くからでも前方後円の形がよく分かる美しい古墳である。
「ビューティフォー
あまりの美しさに無我夢中で
シャッターボタンを何千回も押してしまった。
現像が楽しみである。」と谷○氏は語る。
宮塚古墳。これも前方後円墳であり、石室の入り口が北北東に向いているのが珍しいらしい。
神社の中にあるので宮塚と呼ばれるその神社で彼女ができるように
神々に懸命に祈る浦○氏。
その横で「そこは神
に頼るところではない。
自分で掴み取らなければいけない。」
と石○氏はなぜか上から目線で語る。
これらの古墳を距離は約8Km巡り歩いた
おそらくこの日、9つの古墳を巡り歩いた人は日本、いや世界を見てもそういないであろう
確実に
古墳巡り世界ランカー
に入る。
古代ロマンにふれあった感動
なのだろう。
美しい夕空の下で国○氏をはじめ数名のものが涙をこらえきれず流していた
。
「
思う存分泣けばよい。その涙が美しい。」と○西氏は語る。
今回歩いてみて、ぼくが特にすごい
と思ったのが石室。
巨大な岩を見事に加工してしまう古代人のすごさに感動
した。
おそらく加工道具
もあまりなかったはずである。
加工時間もかなりかかったであろう。それでもやり遂げる人間はすごい
人間のやり遂げるすごさを感じた充実した旅であった。
以 上