空家に息を吹き込む

母が亡くなってから空家になったこの家も、丸10年経った。



一年半前の帰省と変化したのは、潰れた小屋(これは当然の状態だった)と台所の水道栓が開かないこと。
力を入れれば開くかも知れないが、水道管が折れたら大変なので弄らない。(土間の流しで大丈夫)



帰った直後は、生活の臭いがないから、いよいよこの家もダメかなと思っていた。



３日目かな?時間があったから、靴下を脱ぎゴムサンダルに履き替えズボンの裾を膝までめくった。
居間の網戸を洗うことにした。外水道でジャバジャバよ。
直ぐに綺麗になった。


ここで無くなった奈良の兄を思い出す。
兄は恐ろしく綺麗好き?で、帰省するとお茶飲む前から掃除に取りかかった。
私たちは、笑いながらその動きを眺めていたものだった。



網戸を洗ったらガラス戸の汚れが目に止まる。次は椅子を持って来てガラス拭き…



兄のように全部は出来ないから後は雑巾で磨きに入った。(帰省したら一応掃除はするが、使う部屋中心にささっとだから)



この先家がどうなるか、いつまで維持出来るか、まだまだ結論は出せないでいる。
その時期が来たら動こうか!?



面倒なこととは関係なく、家を磨きながら思った。空家が少しだけ息ふき返したかもと。