古代史ファンY

日本や世界の古代史に興味があり、セミナーに参加したり訪れたりして楽しんでいます。

セミナー「女帝」

2006-09-26 23:30:02 | Weblog
今回はタイムリーな「古代日本の女帝」についてのセミナーでした。
古代の女帝には有名な推古天皇、皇極天皇、持統天皇、孝謙天皇など8代6人の女帝がおりました。
彼女らは特に初期においては巫女的性格が、第2には男系の皇統を保持するための中継ぎ的性格もあったが、次第に単なる中継ぎではなく、天子としての役割を果たしたのではないかという内容でした。
特に太上天皇(上皇)としての持統天皇や孝謙天皇の役割には注目すべきではないかということです。
しかし、皇太子として立てられ正当な皇位継承者として即位したのは、孝謙天皇(称徳天皇)だけで、彼女たちの真意や行動はなかなか受け入れられなかった。古代の女帝は称徳が最後になり、天武系から天智系に移っていく。
しかし、6世紀末から8世紀後半までの170年余りの間の16代(14人)のうち8代(6人)が女帝で、80年あまりの年月を天皇として統治していたのは事実なのです。そこには、女帝の果たした役割や歴史的意味がありそうです。
古代と現代では天皇の役割も違いますが、女帝について考える時参考になるのではないでしょうか。興味深く聞きました。