蘇我一族に関するセミナーに先日参加しました。最近奈良盆地では6世紀の頃の遺構が見つかったり発掘されたりして、日本書紀の記録と照合されますます興味が深まってきました。唐や朝鮮半島の百済や新羅や高句麗との関わりが、ようやく国としてまとまりつつあった日本に大きく影響した頃です。とくに大きかったのが仏教の伝来です。これも当時の百済国が意図的に日本に伝えたようです。日本では先進国だった唐や半島の文化を受け入れることが急務だったのです。強大な唐の下で流動的だった東アジアの中にあって国として安定することが必要でした。仏教をめぐって古来からの日本の八百万の神々の崇拝を主張する物部氏などとの勢力争いに勝った蘇我氏は、文化的にも軍事的にも大きな力を持ち、天皇家と結びつき国家形成に大きな役割を果たしました。
飛鳥寺(右上の写真の飛鳥大仏があります)や住居跡からはその影響を示す異物が、たくさん見つかっているようです。今月末、そのような遺構を見学する予定なので、楽しみにしています。
飛鳥寺(右上の写真の飛鳥大仏があります)や住居跡からはその影響を示す異物が、たくさん見つかっているようです。今月末、そのような遺構を見学する予定なので、楽しみにしています。