とうとう東京5年目・・・論文を書くぞ><(うまくいってないのに、この人生は本番という現実(゜Д゜ )ノ)

中小企業で8年、海外1年弱。初東京。社会人大学院長期履修3年目。やりたいこと探し中、、、いや、まず論文かくべし

『学問とは何か』専門家・メディア・科学技術の倫理

2016年02月22日 20時29分28秒 | 読書メモ
掛谷英紀著より
2005年4月20日 第1刷 大学教育出版
※筆者要約
掛谷英紀さん:
1993年東京大学理学部卒業
1998年東京大学大学院工学系研究科修了.工学博士
専門は,メディア工学,メデイア論
立体映像,遠隔取材ロボットなど,未来のメディア技術を主に研究


学問であるかどうかを判断する基準:
「予測する力をもつ体系的知識」「およびその知識を得るための研究」
人類が共有する財産ともいえる
自然科学:対象は自然 日本では「理系」とよぶ
文系で言えば
人文科学→心理学,文学,史学,言語学,歴史学,哲学など
社会科学→法学,政治学,経済学,経営学,社会学など
人文科学と社会科学はより複雑
全ての結果をランダムに表しても学問ではない
経済学の分野で,実証的研究が成功していない理由は,モデルをあまりに単純化したから.
(物理学などの基礎科学にならってシンプル is best としてた)
人間は,一元的な価値観で行動しない
最近は,複雑なシステムを複雑なままとらえる「複雑系」の研究が盛んに
工学:
新機能をもつシステムを設計する上で,理論や過去の経験の蓄積は大いに参考になる
一方で,その知識の蓄積の上に立って,所望の性能を実現する組み合わせを模索する作業は,
研究者の直観と試行錯誤に頼らざるを得ない
人文科学,社会科学:
よ り高い予測力をもつ知識体系を作り上げるためには,蓄積した数値データを基にして法則を導出するモデルベースの研究を参照しつつ,モデル化する段階で抜け 落ちる情報は個別のケース・スタディで補完し,されにそれでも補完しきれない部分は人間の直観(仮説)を頼りにするといった方法が,現存する方法論として は最も有効である
※ケーススタディは,統計データに表れない個別の事例の詳細な情報を得るもの.
 ケーススタディの内容が,統計データに合わないからと統計的事実を覆すことはできない
 マスコミの世論調査の正当性を覆すには,自ら正当な統計的手続きに則った調査を行い,その結果としてマスコミの結果のずれを指摘する必要がある
学問のフロンティア:
世の中に存在するあらゆる種類の現象について,
その予測対象を広げより確率の高い予測を与えるために,
あるいは予測できるものとできないものを分別するために
新たな知識体系の開拓が絶えず行われている
学問の自由:
何をどのようなアプローチで研究するかを選択する自由のこと
× ある利益団体やイデオロギー(思想)の利益となることを前提に学問する
  データの改ざん,不都合なデータの隠蔽,利益誘導のための利用


★ポイント2つ★
・事実に関する議論(客観)と判断に関する議論(主観)の線引きは可能か
・事実に誠実であるべきという価値観は支持されるか?あるいは支持されるべきか?
→ここを突っ込むには,現象学.
わかりやすいのは,竹田青嗣,西研,神名龍子などの著作物がおすすめ

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