- 掛谷英紀著より
- 2005年4月20日 第1刷 大学教育出版
- ※筆者要約
- 掛谷英紀さん:
- 1993年東京大学理学部卒業
- 1998年東京大学大学院工学系研究科修了.工学博士
- 専門は,メディア工学,メデイア論
- 立体映像,遠隔取材ロボットなど,未来のメディア技術を主に研究
- 学問であるかどうかを判断する基準:
- 「予測する力をもつ体系的知識」「およびその知識を得るための研究」
- 人類が共有する財産ともいえる
- 自然科学:対象は自然 日本では「理系」とよぶ
- 文系で言えば
- 人文科学→心理学,文学,史学,言語学,歴史学,哲学など
- 社会科学→法学,政治学,経済学,経営学,社会学など
- 人文科学と社会科学はより複雑
- 全ての結果をランダムに表しても学問ではない
- 経済学の分野で,実証的研究が成功していない理由は,モデルをあまりに単純化したから.
- (物理学などの基礎科学にならってシンプル is best としてた)
- 人間は,一元的な価値観で行動しない
- 最近は,複雑なシステムを複雑なままとらえる「複雑系」の研究が盛んに
- 工学:
- 新機能をもつシステムを設計する上で,理論や過去の経験の蓄積は大いに参考になる
- 一方で,その知識の蓄積の上に立って,所望の性能を実現する組み合わせを模索する作業は,
- 研究者の直観と試行錯誤に頼らざるを得ない
- 人文科学,社会科学:
- よ り高い予測力をもつ知識体系を作り上げるためには,蓄積した数値データを基にして法則を導出するモデルベースの研究を参照しつつ,モデル化する段階で抜け 落ちる情報は個別のケース・スタディで補完し,されにそれでも補完しきれない部分は人間の直観(仮説)を頼りにするといった方法が,現存する方法論として は最も有効である
- ※ケーススタディは,統計データに表れない個別の事例の詳細な情報を得るもの.
- ケーススタディの内容が,統計データに合わないからと統計的事実を覆すことはできない
- マスコミの世論調査の正当性を覆すには,自ら正当な統計的手続きに則った調査を行い,その結果としてマスコミの結果のずれを指摘する必要がある
- 学問のフロンティア:
- 世の中に存在するあらゆる種類の現象について,
- その予測対象を広げより確率の高い予測を与えるために,
- あるいは予測できるものとできないものを分別するために
- 新たな知識体系の開拓が絶えず行われている
- 学問の自由:
- 何をどのようなアプローチで研究するかを選択する自由のこと
- × ある利益団体やイデオロギー(思想)の利益となることを前提に学問する
- データの改ざん,不都合なデータの隠蔽,利益誘導のための利用
- ★ポイント2つ★
- ・事実に関する議論(客観)と判断に関する議論(主観)の線引きは可能か
- ・事実に誠実であるべきという価値観は支持されるか?あるいは支持されるべきか?
- →ここを突っ込むには,現象学.
- わかりやすいのは,竹田青嗣,西研,神名龍子などの著作物がおすすめ
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