昨日より、実家に泊まっています。
昨日は、母の歯科受診に付き添いました。歯の治療を済ませておかないと、手術を受けることができないんです。
明日から、手術可否を問うカテーテル検査のための入院。
今日は一日予定なし。私が仕事に行っている間、夫が実家にいてくれました。午後から長女も。ありがたいことです。
仕事中、父から電話がありました。取れる状況だったので話をしましたが、聞き取りづらくて。
夕方、病院のソーシャルワーカーさんに電話。父の状況について伺いました。
父は、最近まで、我が身を嘆き絶望のどん底にいて、この病院を早く出たいと言っていましたが、、、
先日の連休あたりから少しずつ考えが変わったようなのです。
入院当初は、リハビリしてよくなって、元の生活に戻る。また、母を介護して二人で暮らすと言い切っていたらしい。早く帰って、母を呼び寄せると。
けれども、自分の身体が思うように動かない(左半身付随。自分で寝返りを打つことも厳しい)という現実はどうしようもなく、静かな諦めというか、第2の境地に入ったようなのです。
病院は決して好きな場所ではないけれども、24時間人が見てくれて安心である。
介護士さん、リハビリの方、看護師さんの中に、話をじっくり聞いてくださる方もでき、自身も病院に馴染んでもきた。
もうしばらく、ここに置いて欲しい。
確かに私と電話で話した時も、そのようなことを言っていて
でも私は、父のモチベーションが下がるのを止めたかったので「私はお父さんが家に帰る希望を捨てていないよ」と答えたのです。
「いや、それでは○○ちゃん(私の名前)にべらぼうな負担がかかる。ぼくを支えるのに、病院では二人がかりだ。それを、○○ちゃんがひとりでできるとは思えない。家に帰るという考えを○○ちゃんが持っているなら、ぼくとは正反対だ。二人の考えをじっくり検討しなければならない。」
私も、今の状態では、父の在宅はとても厳しいと思います。わかっているけど、父をがっかりさせたくなくて言ってみた。でも、父は悟ってしまったんですね。
現実が見えたら今度は、「見通しが立たない」と焦りが出てきて、今後どうすればいいのかと悩みを募らせ、ソーシャルワーカーさんに相談しているようなのです。
「まずは、150日の期限まで入院、その後は老健に一旦入所しリハビリを続け、様子を見ながら自宅に帰れるのかどうか検討していく感じでどうですか?
すぐに答えは出ませんよね?」
とのソーシャルワーカーさんの見立てで、私も妥当だと思いますが、当事者の父にしてみたら落ち着かないことでしょう。もともと、とても真面目で、計画的に物事を進める人でしたし。
とりあえず、今月末あたりに、一度主治医の先生はじめ病院のスタッフさんを交えて、面談の場を設けましょうということになっています。
そんなこんなの電話の後で実家へ。
夕食を作るときに、冷凍庫のいつもは開けない方の引き出しをふと見たら、ピノがたくさん入っていて、ああ、、、と思わず声が出そうになりました。
息子が中学生の頃、ピノが大好きで
今はもう社会人なのだけれど
「まあちゃん(息子)がきた時のために」って、いつもピノをコープで買っていた父。
たまに息子が来ると「ピノあるよ」って。息子は「ありがと」って食べるけど、そういつも行くわけじゃないから、なかなか減らない。
でも、また買い足す。
だから、すごくたくさん、たまってた。
冷凍庫の中のピノを見ていたら苦しくなった。
今、書いているこの時も、また苦しい。
泣きそうになるから、私は感情に蓋をします。
関係ないかもしれないけど、一人っ子は辛い。
親の愛情を一身に受けた分、それが今度は切なさに変わって、一人では受け止めきれないくらい降りてくる。
「お父さん、こんなにピノを買っちゃって、、、」ってこぼせるきょうだいがほしい。
誰もいないから、感情に蓋をする。
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