教育テレビ理科の時間。月はどうしていつも同じ顔を地球に向けているのですかと生徒が尋ねていました。私は先生がなんと答えるかとテレビに集中しました。10数年前かな。師いわく。それは月の重心が地球側にあるからです。この先生、正しいですか。よく考えましょう。
テーブルに卵をおくと重心が最も低くなって落ち着きます。先生はこんなことを思っているのでしょう。この卵をガラステーブルの下から眺めているように思っている。だからいつも同じ顔が見えていると。
月には地球からの引力だけでなく遠心力も働いていますね。この2つが釣り合って月は浮かんでいるのです。引力だけやったら月は地球に落ちてきますよ。くっついて団子みたいになるわね。非常に暮らしにくい。しかしそうはなってない。
月はどっちにも引っ張られている。ということは重心はどこにあってもええのですよ。問題外。この先生は地球から見ているからこんなことを思うのでしょう。重心はどこにあるかわかりません。ぐるぐる回る地球を月はずっと眺めている。子が親を見つめるように。