2019年11月9日、晴。天気も良いし、水曜登山から帰って思いついた、タワラギ山と片木岳(ヘギダケ)の鞍部に林道出合から登ることが出来るか確認しに行こう。9時に自宅を出て、10時40分に登山口の中山キャンプ場に着く。
10時46分出発。今日のルートはキャンプ場から中山越の手前から「林道A(仮称)を歩いて鞍部(片木岳コースとでもしておこう)」に出て、タワラギ山、平谷越、中山越と左回りに周回して中山キャンプ場に戻る行程だ。片木岳コースが見つからなければ戻ればいいさ。
(地図中のヘギ山は正しくは片木岳、11月12日地理院DBで確認、点名は片木岳。 )
出発して正面に経ヶ岳(左端)、ピークが三ツ見えるタワラギ山、右が片木岳だ。片木岳が一番高く見えるが一番近いからだろう。空は乾燥しているから澄みきっている。
今日は林道Aに行くまでの林道分岐を確認しながら歩く。植林帯と保安林の紅葉が対照的でいいね。
11時2分、最初の分岐Aに着く。左のクサリで通行止をしている道が経ヶ岳(中山越)への道だ。
クサリを跨いで左にカーブすると正面に経ヶ岳が目に入る。
さらに1,2分進むと左手前方に、大きな台形の山笹岳が見える。中央奥は多良権現で左は前岳(本多良)だろう。左端手前の山は864m峰だろう。
まっすぐ進み、11時8分第2の分岐Bに着く。ここも左を取る。
ここから眺めるタワラギ山(左)は2つのピークしか見えない。右端が片木岳だ。
分岐を過ぎるとすぐに橋を渡る。何度も渡ったこの橋に宝原橋(ほうばる)と名がついていることを今日初めて知った。
大きく右にカーブしながら進む。ここから先は樹林や植林帯となるから展望はない。
11時22分地形図にはない分岐が標高700を超えたところに出てくる。「経ヶ岳へは左」の道標がある。道標を見て進めば中山越に着いたものだから、今まで地図と実地を見比べたこともない。こんな分岐を気にしたこともなかった。
11時27分右に大きくカーブするコーナーから左に林道がある、分岐Cだ。今までの林道と違いガレた古い林道だ。
カーブを曲がりきるとすぐに十字路だ。左に進めば中山越、右に下れば20mほどで登ってきた道に戻る。直進は地図にはない最近できた道だろうが、林道Aの方向なのでこれを進む。
50mも進むと、正面にタワラギ山の三つのピークが見える。ほとんどフラットのはずがここから見ると階段状に並ぶ。
左カーブを登り振り向けば、植林帯の間に鞍部と片木岳が見える。
よく観察すると、鞍部へ登るルートの手掛かりとなる道のりが推測できる。鞍部の下は左の茶と右の緑の境あたりを、林道出合からの登りは、緑の中に少し切れ間がある辺りを登ればいいのかな。直登して斜め右上に歩けばよさそうだ。
11時35分、分岐Dに着く。左からの道は中山越から来る道だろう。分岐から50mほど進むと、
林道Aの始まりだ。GPSで確認して間違いなし。ここからは林道出合まで一本道のはずだ。使われてなさそうだから藪漕ぎにならなければ良いが。
舗装道と、
未舗装の林道が繰り返され、
11時47分林道から片木岳が見えるカーブに出る。
11時50分、いよいよ藪漕ぎの始まりか?と思わせる道になるが、
2,3分でお目当ての地点、林道出合に11時52分着く。左山側に思わせぶりの白い杭があるが単なる杭だ。道の下に水路の土管があるからここらあたりが沢なのだろう。
5mほど先に、土がむき出しの獣道か山仕事の人の道らしきところがあるので、ここから片木岳コースを探しながら登ろう。道の脇に石を積んで後日の目印に。
途中の目印用に今日は赤テープを2巻準備してきた。
11時58分、目の前の小枝をかき分け山に分け入ばすぐに下草もない歩き易そうな植林帯だ。これなら藪漕ぎはなさそうだ。ホッとする。
右を見れば枯れ沢がある。これに沿って先ずは登ろう。
地図で確認すれば、鞍部までは標高差150m、水平距離で350m、方向は谷を進むとして、先ずは北、標高900mの手前あたりから北東に進めばよい。
(地図中のヘギ山は正しくは片木岳)
出足は沢の右(東側)を、コンパスで北を確認しながら登る。
途中で沢を渡り左側を登る。
間伐の跡があるので、思った以上に足場はしっかりしている。浮石に注意しながら登る。テープの目印を捲かなくてもよさそうだし、巻ける木も見当たらない。
左左(西)に進みたがるので沢から離れてきた。右に進むみ沢の中を登る、12時12分。
沢を右に出て登って行くと、12時17分雑木林に出る。GPSで確認すると北東に進路変更のタイミングだ。北進は大変な急斜面が待ち受けている。林道から確認した緑の植林帯(東側)の方に移動しなければ鞍部には出られない。しかしこの雑木林、足元は苔に覆われた石が積重なった状態で、すこぶる足場が悪い。大きな石をうっかり崩さぬよう注意して横断していく。
10分弱格闘してようやく足元が確かな植林帯が見えるところまで移動する。
植林帯に近づくくと見慣れた石積みが現れる。炭焼き釜の跡だろうが、釜は土で埋まっている。
12時29分、樹林と植林帯の間の歩きやすい道(浅い沢)となり、真直ぐ鞍部方向に延びている。
2,3分も登ると稜線らしきものが前に見えてきた。
12時35分、稜線に出る。片木岳方向に少し歩き鞍部かどうか確認する。考えた通りの場所に出ていた。短い距離であったが、やったー!。
林道出合から鞍部へ、山腹を上を目指して登ったのか。←の上の茶色いところあたりから登ったほうが良かったのかな。林道からはこの場所が良く分からない。次は鞍部から林道出合に下ってみよう。もっと歩きやすいルートが見つかるかも。
ここから先は今週の水曜登山と同様に平谷越まで出る。違うところはシーンと静まり返るタワラギ山で鮭と高菜の握り飯を食べたことだ。
平谷越へ13時31分に着き、
久しぶりに中山越に直接下るルートを歩く。
下り始めると左手に今まで気にも留めなかった、形よい片木岳が見える。紅葉も所々に。
山腹をぬう道を下り、
ガレ場の手前でひときわ目立つ紅葉を見る。
13時49分、ガレ場を通過して、
歩きやすい、なだらかな道を進むと、
13時55分、経ヶ岳への道を右に見送る。
ここから山道はえぐれた道となる。
13時59分、舞岳への分岐に着く。
左の金泉寺(中山越)とは別に、右下に下るような道が切り開かれている。ウナギテ沢へ下る新しい道だろうか。確認はまたの機会に譲ろう。
14時1分、中山越に着く。直進、金泉寺・多良岳。右ウナギテ沢、八丁谷・黒木だ。左中山キャンプ場を取る。
14時2分、中山キャンプ場に至る舗装林道に出る。いつもは目の前の分岐を右に下るのだが、今日は左に行ってみよう。
まともな道ではないか。下って行くと先ほどの分岐を右に進んだ舗装林道に合流した。
しばらく林道を下ると、登る時には歩いていない分岐Eに14時8分出る。右に下ればキャンプ場だが、ここは左に登ってみる。
分岐Eは登る状態で見ればこんなふうに見える。左中山越へ。
(地図中のヘギ山は正しくは片木岳)
1分も歩かないうちに登る時に通った分岐Dだ。右下から登ってくる道が登った時の道だ。真直ぐ進めば林道Aだ。この辺りの林道は複雑になったな。
往路を下り、14時39分キャンプ場に着く。出発時は気が付かなかった864m峰の紅葉が午後の陽で映える。土曜日なのに山中誰にも会わなかった。皆さん多良岳に登ったのかな。
今日の行程、
キャンプ場10:36-11:10宝原橋-11:35分岐D(林道A)-11:52林道出合11:58-12:35鞍部-13:10タワラギ山13:21-13:31平谷越-13:49ガレ場-14:01中山越-14:09分岐D-14:39キャンプ場
帰路は太良町の有明海を見下ろすミカン畑を抜け、
10月下旬はまばらであった、高来町の満開のコスモスを見て帰る。