蜂群の性格

　日本蜜蜂は個々の蜂群で性格が違うようです。
小型巣枠式巣箱は上へまたは下へと継箱をして「小型の巣枠の巣板」をたくさん作らせていきますが、上へ継箱を継いでいくのがいいのか、下へ継いでいくのがいいのか差があるようです。

　造巣状況で上と下の巣箱を入れ替えて、巣作りの様子を見ます。


　　２段巣箱を


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　中の小型巣枠を数枚入れ替えて



　
　上の箱を下へ、下の箱を上へ積み替えます。



上への巣作りが得意な蜂群には「盛上げ巣」を作らせると簡単なようですが、
「巣板の盛上げ」には莫大な労力を必要とし、さらに「蜂密」を貯めるまでには
その間に、数キロ～数十キロの給餌が必要と思います。

　春から秋まで、それだけの自然蜜源のあるところはそんなにないと思います。

蜂蜜

蜂蜜のご利用は御存知のとおりです。

黄粉もちににつけたり、パンにつけたりとさまざまです。

夏場はアイスコーヒーにもいいですね。

　

女王蜂の更新

　巣枠式巣箱では自然分封はさせません。
自然分封する前に、人工的に巣を分割して女王を作ります。

↓　新生女王蜂

　

　　人工分割することで比較的住宅地でも蜜蜂飼育が可能です。　
　　分封騒ぎがありません。

小型巣枠式のいいところ

小型巣枠ですと女王の産卵状況、幼虫の成長具合、蛹からの働き蜂出房が
観察できます。

　　　

　　　　縦２３.５ｃｍ×横２３.５ｃｍの小型巣枠です

　　　

　　　　小型巣枠ですから巣房の数が計算できます。
　　　　縦横とも４０～４２列（個）の巣房があります。

また、巣箱に追加挿入した「空巣枠」の巣作りの状況がつぶさに観察できます。　

　　　　　


　　　「日本蜜蜂」でも「西洋ミツバチの内見」と同様な点検が可能です。

　　　日本蜜蜂はとてもおとなしくて、特に刺激を加えない限りジッとしてます。
　　　
　　　女性の方でも安心して飼育が出来ます。

趣味の養蜂

西洋ミツバチで趣味の養蜂を始めるとき
初期投資はいくらかかるでしょうか。

　　　↓　養蜂具屋さんのカタログです

　　　　

　　　

　　　初めて蜜蜂を飼われる方が必要とする最小限の商品です。
　　　１５～２０万円くらいはかかりそうです。

重箱巣箱か巣枠式巣箱か？

重箱巣箱です。
　
　　　　箱の外側から蜂の出入りを見ます。

　　　

　　　　巣箱の中を見るには、箱全体を引っくり返すか、下から
　　　　カメラを差し込んで写真を撮ります。

　　　

　　　　このように写真を撮ると、蜂がいることがわかります。
　　　　しかし、女王や巣板（巣房）の状況はわかりません。


巣枠式巣箱です。

　　　　巣枠箱の蓋を取ると蜂が見えます。

　　　　

　　　　巣枠を１枚ずつ巣箱から引き抜いて蜜蜂の状態を
　　　　観察できます。

　　　　

　　　　女王を観察できます。
　　　　産卵、幼虫、蛹の成長を観察して、継ぎ枠、継箱、採蜜の
　　　　時期が判断できます。


　日本蜜蜂を飼育するときは、最初から「巣枠式巣箱」で始めると
　観察も手軽で、蜜蜂とあそぶことが楽しくなります。

給餌

　　日本蜜蜂に給餌は大切です。
　　　春のけん勢期には蜂群の拡大に効果があります。

　　　砂糖水の給餌ばかりでなく
　　　花粉、人工花粉は幼虫の成長に欠かせません。

　　　

　　　花粉などは練り餌にして巣枠の上においておきます。

　　　

　　　練り餌には蜜蜂活性くんや砂糖を少量加えてやります。
　　

巣枠

　　　小型巣枠を作ります
　　　　縦横とも２３.５ｃｍです。
　　　
　　　　

　　　　

　　　　自距金具を使用せずに木ネジで止めます。

　　　　

　　　　内径２４.５ｃｍ×２４.０ｃｍの縦式巣枠箱に使います。

給餌

　蜜蜂のいる庭

　　　蜜蜂は近くの山へ花粉、蜜集めに出かけます。
　　　ダダ１年中お花があるというわけではありません。

　　生き物ですから食事が必要です。

　　　↓　冬越しで余った蜜を与えています。

　　　

　　　

　　　巣箱の近くですと隣の蜂群同士で喧嘩することもありますので
　　　給餌は巣箱の中へ与えるか、数十ｍ離します。

女王蜂

　　　　　女王蜂です。
　
　　　　　この春人工分割で誕生した女王です。
　　　　　働き蜂が新しく作った巣房に次々に産卵しています。