路地裏散策

2013年01月08日 | 散歩
「路地裏の白自夢」

ふと小さな路地に迷い込んだ時、そこには人々の手によって生み出された歴史がひそかに
息づいていました・・・・

現在豊浦町にいくつかの場所に残る「鏝絵」は、明治という激動の時代を生き抜いてきた
左官職人達が制作したものと伝えられています。その多くが土地の者ではなく、
会得した自らの技術を頼りに、職を求めて移動した左官職人達だったようです。
言い伝えによれば、彼らは豊浦で仕事を終えた後、再び仕事を求めて
各地域へ移動して行きました。
およそ百年の風雨に耐え、今も変わらない色鮮やかな鏝絵と対峙すると、
その当時活躍した名も無き職人達の姿が目に浮かぶようです。
彼らは何を思いながら、この鏝絵を描いたのでしょうか。
耳を澄ませば路地裏に息づく鏝絵が、その地域の長きに渡る、
人や物の歴史を語り始めるはずです。・・・・下関市景観賞パンフより引用



「大黒・恵比寿」



「牛若丸」



浦島太郎」



「龍」