アニエス、、、炎の記憶。ダングルテール事件の真相・・・そして、ルイズと才人の涙・・・。

　なぜ、あんなにも【コルベール】は【才人】が来た世界に行きたかったのだろうか・・・戦争がないから・・・平等だから・・・。

　【メンヌヴィル】の狂った炎が学院を灰にする・・・。【アニエス】は何度も救われた・・・。あの背中の人に・・・【コルベール】に・・・。【アニエス】の憎しみと苦しみの気持ちは痛いほどわかる。２０年も追いかけた真実。許せない気持ちも・・・目の前にいる仇を見て、周囲が見えなくなる事も・・・殺意、それだけだった。だけど、もう許してくれないか・・・。その怒りのやり場の無さもわかる・・・。みんなの先生を生徒たちから奪う権利もない。もしかしたら、【コルベール】は待っていたのかもしれない。自らの命で・・・取り返しのできない・・・犯した罪の償いをする為に・・・それが、贖罪なのだ。疫病じゃない・・・間違えに気づいても許されないだろう・・・それが、悲劇だった。【コルベール】は、最後は先生として死ぬ事ができたと思います。
　今は、泣いていいよ。隠さなくていいよ・・・。男の子だから、好きな女の子の前で泣けないよね。だから、上を向いているのでしょうか・・・。まわりを気にせず泣いていいよ。ここには、２人しかいないのだから・・・その好きな女の子も一緒に泣いてくれるから・・・。　
　【コルベール】からの手紙。戦争の実像・・・その悲惨さ。戦う事の犠牲。人の死に慣れるな。戦いに慣れるな。殺し合いに慣れるな。【才人】に約束して欲しいのだ・・・。失った悲しみは取り返せない。決して、忘れる事ができないのだから・・・。

例え、戦争であっても人を殺すのは罪なのだ・・・。