地獄少女 二籠 『地獄への暴走』

　『地獄少女　二籠』第五話を観させて頂きました。この世とあの世。どちらが本当の地獄だろうか？壊れた現実。強者と弱者。リアル。人。何もかも壊れてしまった。『地獄に仏・・・菩薩』。まだ救いがあるかもしれない。まだこっちには小さな光があるかもしれない。もしかしたら変われるかもしれない。そこには、最悪のシナリオが待っているかもしれない。寿命をまっとうできる人はどの位いるのだろうか・・・。短い人。永い人。地獄に招かれるのはいつなのか・・・。地獄流しの翌日の事故死。滑稽だね。日頃のおこないが悪いからさ・・・。【骨女】に笑われちゃうよ・・・。

　彼岸花と【きくり】。手に持ったハサミで花を散らせて行く。無邪気さの中にある狂気と笑顔。【あい】が見ている。『楽しい・・・』『まあね・・・』
　地獄通信。【山田　麗音】の名前。送信できなかった。コンビニで【麗音】がある青年をいじめていた。日頃のおこない、素行はかなり悪いようだ。カツアゲ（喝上げ）。人や動物を傷つける事は何とも思っていない。今回のターゲットのはずだったが・・・それが、運命。【きくり】はこっちの世界が珍しいのかもしれない。【輪入道】が自然と面倒を看る事になる。
　ヘタレの【麗音】が憧れる【泉】。不良仲間の先輩【橋爪　力也】。抜け出せない世界。品を無くした世界。罵声。ポイ捨て。『私だけじゃないわよ、みんなやってんでしょ』と言う。そんな世界。道理の分からない人間には少々、痛い目をみないといけないようだ。幼い【きくり】に声をかけた男性２人を征して、おんぶをし【輪入道】が行く。『悪い事をすれば、地獄に堕ちる』たったそれだけを忘れ腐った世界になった。我々には関係ないとしながらも【輪入道】の表情はどこか物悲しい。【きくり】は背中で寝てしまう。青年は再びアクセスし【麗音】を送信する。
　廃墟。かつてはラブホテルだったようです。【麗音】に集団リンチを加える【力也】たち。憧れの【泉】にも手をかけようとする。このまま取られると思い悩む【麗音】。その時、コンビニ内で話す青年たちの会話を耳にする。地獄に堕ちる代償。それは重きもの。【麗音】はその意味を理解しているのか・・・。【麗音】は、一人の青年のパソコンからアクセスをする。【橋爪　力也】の名前で。そこには、赤で支配された世界と【あい】がいた。【麗音】は身勝手、恐れ知らずというべきか・・・。確かに、死んだ後の話ではあるのだが・・・。【力也】の言動は形となる。誘拐される【泉】。『俺のもの・・・』と勘違いしている【麗音】。引かれた赤い糸。
　【あい】。行水を行っている。清めの儀式。そんな【あい】を見ている【きくり】。廃墟内では【泉】を女の味方である【骨女】が助け、ビデオカメラは回らないように【一目連】が大きな目で脅かす。【力也】が部屋に入り【泉】に近づく、【泉】の顔がドクロになる。もう、逃げる事はできない・・・。【力也】の改造車に乗る【あい】の裁きが下る。彼女の髪がなびいていた。
　地獄流し。命乞いをするが無理なのだ。【あい】『なめんなよ・・・タコ』とスケバン【あい】の迫力に【力也】も失禁してしまった。
　【麗音】。何も変わらない日常。カツアゲをし【泉】の所に告白に行こうとバイクで向う。ヘルメットを着用せずに・・・。そこに、ライターで鼻先をあぶった犬がとび出して来る。皮肉なものだった。事故を注意する看板にぶつかり事故死とはね。誰も助けるものなどいない・・・。【きくり】と彼岸花。
　
　『いたい・・・ねぇ、知っている。あるよ・・・地獄は、本当にあるよ・・・』