現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ひまわりっ! 其の六 忍びの修行は命懸け

2006年05月16日 22時52分16秒 | アニメ・映像全般
 今回は、【あざみ】から情報による出会ったホウライ山の滝に伝説の修験者の老人と【ひまわり】との心の交流を描いた。日々修行に明け暮れる【ひまわり】たちだが、課外授業で水遁の術を教えて貰うも溺れてしまう。【ひまわり】は自分を「情けない・・・」と責めながらも修行をする。そして、【あざみ】の情報は確かだった。ホウライ山の滝に伝説の修験者あり、これが、本当に?この老人が・・・。【ひまわり】は外見では判断しない、老人の要求をこなして行く。そして、老人は具合が悪くなり、もう先が長くないと言う。老人の最後の願い、それは「故郷で見た真っ赤に燃えるような紅葉をもう一度見る事」だった。今は紅葉の時期ではない冬。【ひまわり】たちの住む「霞の里」には紅葉がない。悩む【ひまわり】。初めは「すっごい忍術を教えてもらっちゃおう」と行くが、後半では、忍術よりも、老人の願いを、元気を出して欲しいと変わって行くのだった。もちろん、【ひまわり】だけではなく、【ハヤト】も、【しきみ】たちも、特に【あざみ】は【ひまわり】にデタラメの情報を提供した事への謝りの気持ちが強い。【ゆすら】の彼氏(ペット)の【米澤くん】とみんなで「真っ赤に燃えるような紅葉」を作り出す!?果たして【ひまわり】の想いは伝わるのだろうか?

 【ひまわり】たちは、授業で「水遁の術」を練習中。合鴨が【ひまわり】の空気の通り道をふさぎ、息苦しく溺れてしまう。彼女にはお花畑が見えておりました(笑)。【ひまわり】たちを引率しているのは【ハヤト】と【さす毛】。【ハヤト】は防寒着を着込み、寒さを訴えていた。そこに【謎のお頭】率いる忍者たちが【ハヤト】に迫る。【ひまわり】は限界らしく水面に浮ぶ。【ハヤト】も魔の手から逃れ溺れた。お頭も溺れた。【ひまわり】も溺れた。
 【ひまわり】は溺れて、ショックは隠し切れない様子。もちろん【ハヤト】が溺れた事も知っているが、それ以上に自分自身が情けなかった。【ハヤト】を大切な人を守るべき自分に対して悔しいのだ。もう一度「水遁の術」へ。
 【しきみ】たちはその光景を見て、彼女たちらしい反応を見せる。その時【あざみ】から情報がもたらされる。ホウライ山の滝に伝説の修験者。【しきみ】は知らない、【ヒメジ】はご教授願いたい、【ゆすら】はゾウアザラシ並に面白そう。
 ホウライ山の滝。【ひまわり】たちは滝を見上げている。【ヒメジ】は剣術の手合わせがしたいようだ。【あざみ】の知らん顔が気になるが・・・。【ヒメジ】の暴れる剣先を避けようとして、滝に落ちてしまう。その時、怪我の功名により滝の裏口への仕掛けを見つけ、洞窟内に入る。【あざみ】は、途中のボロボロの「祠」に見覚えがあるようだ。天狗の面。雰囲気ありの場所。しかし、出て来たのはヨボヨボの老人。拍子抜けする【しきみ】たち。それでも【ひまわり】は教えをして欲しいらしい。すると「酒」「肴」「宴」と次々とその老人は要求をして来る。【ひまわり】たちは、もてなすだけなのか?【ひまわり】と【しきみ】は舞い踊り。【ゆすら】が三味線。【モモ太】も太鼓。【あざみ】と【ヒメジ】は剣戟を見せていた。
 夜。【しきみ】たちも我慢の限界。【しきみ】は老人に「毒を盛る」と言う。すると、老人は苦しみ出す。【ひまわり】が心配すると「紅葉」と書かれた紙を出す。「こうよう?」「もみじ?」「べにば?」【ヒメジ】それはないと思うよ(笑)。老人は「ワシはもう長くない」と言い、故郷で見た真っ赤に燃えるような紅葉を見たいとも言った。
 【ハヤト】の一般教養の授業。【ひまわり】たちは教室の天井で話している。【あざみ】は、この「霞の里」には紅葉が見られる場所はない。【ひまわり】は何とか見せたいと悩んでいた。老人の故郷に連れて行くという考えもダメ。【やつがしら校長】の協力もできず、退学という話にもなってしまう。【ハヤト】の授業は受ける気がない【しきみ】たちだった。
 【ひまわり】は再びホウライ山の洞窟。老人は寝ている。【ひまわり】が来ると「紅葉」の書かれた紙を出す。しかし、今の彼女には良い考えがなかった。紅葉饅頭では×らしい。しかも「こし餡」なのだ(笑)。【ひまわり】は元気になって欲しいと願っている。そこに【ヒメジ】が現れる。背負った火炎放射する機材で、枯れた森を焼き払う。確かに燃えてはあるが・・・【ヒメジ】らしい発想だ。さすがに、燃える「べにば」には見えない。【ひまわり】は消火しようと「水鉄砲の術」を使用するが習っていない。どこから消して良いのか分からない程に激しい。【ひまわり】は自分の衣服をバケツ代わりにして滝の水をかける。だが、焼け石に水だった。焦る【ひまわり】と燃える「べにば」を見て満足気な【ヒメジ】。そこに【ひまわり】たちが驚く事が起きた。【ゆすら】の彼氏【米澤くん】が現れた。あっという間に鎮火してしまった。【ヒメジ】は【米澤くん】に怒られてしまう。老人は就寝中だった。【ひまわり】は【つきよ姫】に「あやかしの術」を習う為に訪れる。しかし【つきよ姫】は「ならぬ」と一言。お味噌汁を飲み干すのだった。
 夕方。もんじゃ屋。【しきみ】たちが話している。【しきみ】たちは、紅葉は無理、お爺はインチキくさい、頑張っている【ひまわり】などの話題を話す。そんな中【あざみ】は店を出る。
 【ひまわり】も「ちくわ」の入ったお味噌汁を作り、「あやかしの術」のマネをしているが、森羅万象は見えてこない。催眠術とは違うと思う(笑)。【あざみ】は岩陰から見ていた。何の成果もなく帰る【ひまわり】に、心苦しくなった【あざみ】はホウライ山の滝に伝説の修験者は自分が見た夢だと話す。【あざみ】は気をそらそうと言った。そして、素直に謝る。

 『それでも、あたし、修験者さんに紅葉を見せてあげたい・・・』

もう【ひまわり】にとっては忍術を教えて貰う事は関係なくなっていた。
 【ひまわり】はずっと考えていた。すると、空から一枚の真っ赤な紅葉が舞い落ちる。これは【ハヤト】が作った「紙製の紅葉」。子供だましだと言う。【ハヤト】の子供時代の学芸会(演目は桃太郎)の後ろにいる紅葉役。そんな【ハヤト】の優しさが嬉しかった。【ひまわり】はお礼を言って消える。そして、みんなが集まる。【あざみ】の尻拭いを言いながらも【ひまわり】の為に・・・。
 【ひまわり】は、老人の事を気にかけながらも「紅葉」を作って行く。まだまだ、燃えるまでにはいかない。そこに【しきみ】たちが大きな袋持って来る。みんなで、滝の周囲を彩るが・・・【ゆすら】「ハイエナ並にショボイ」と言う。【ハヤト】に促され、老人のもとへ急ぐ。【ひまわり】を見て【しきみ】は「お人好し」だと言うが、そんな【ひまわり】に付き合う【しきみ】にも同じ事が言えた。彼女の不器用な優しさが見て取れた。【ひまわり】が老人を布団から起して、紅葉を見せる。【ひまわり】『やっぱり、ダメかな・・・』と思った瞬間だった。夕陽に照らされて、黄金色に輝き出す。老人も燃えるような故郷の紅葉を見れた。【ひまわり】もみんなに感謝していた。

 『忍術とは、鍛えられた技と知識。そして、先を読み、入念に準備する事。決して、魔法やあやかしではない』

と老人は、この紅葉が作り物だと分かっていたのかもしれない。すると、横になる老人。「また明日来るね」と言う。老人も旨い「しゃけ」と「おかか」のおにぎりのリクエスト。「うん」と返事をし、嬉しそうな【ひまわり】だった。
 つきよ姫。ヤシガニを手に入れて上機嫌。「この世の者ではないにおい」を感じ取る。あの祠、【あざみ】の見た夢との関係が明らかになる。
 【ひまわり】は約束どおりに、おにぎりを持って滝に来る。しかし、滝の入り口は開かない。老人の姿もなかった。ガッカリな様子の【ひまわり】が歩いていると祠の前で手を合わせている【つきよ姫】に出会う。【ひまわり】の問い掛けに『亡き骸の前で食事というわけにも参るまい・・・』言う。祠を開けると中には、天狗面と・・・亡き骸が。【つきよ姫】は生前の姿を汁物を通して見せる。確かに、老人は修験者だった。紅葉が見たいと霊になったのだ。【あざみ】の見た夢も偶然ではなかった。【ひまわり】はその想いを叶えた。

 『うんん・・・あたしは大切な事を教わったもの・・・』

天狗の面。旨いおにぎり。ヤシガニのお味噌汁を供えて手を合わせていた。【ひまわり】にはあの修験者が崖を昇る姿がハッキリと見えていた。そして、改めて【ひまわり】は想う。

 『それでも、あたし、ここで一生懸命修行して立派な忍者になりたい!』


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