テレビとうさん

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「ヒトラー」 と 「Xi」

2020年12月23日 | 国際情勢
 「ナチス・ドイツ」は、1933年から1945年までのドイツ国に対する呼称で、ヒンデンブルグ大統領によって首相任命されたヒトラーが、大統領令と全権委任法をもって憲法を(事実上)停止した時が始まりです。

 「ナチス」とは言っても、自身が名付けたのではなく、「ドイツ国内の敵対政党による蔑称」とされていて、連合国もこの蔑称を使用しました。正式には「国家社会主義ドイツ労働者党(Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei)」で略称は「NSDAP」です。

 「中華人民共和国」の「中華」はそれ以外の国を、朝貢国の「外臣」と、文化果つる地域である「化外の地」として扱う、(逆)差別的な国号なのですが、余り問題視されていません。それは、多くの国は「秦」が由来の「China」を使用していて、日本の様に「中国」を使っていないからだと思います。「化外の地」である「小日本」が「中華人民共和国」を「シナ」と呼ぶことを問題視され、「中国」と書くように要求されるのは当然とも言えます。

 日本の経済団体は、「日本」を「化外の地」から「朝貢国」に格上げしてもらうように鋭意努力中ですが、どうなるかはアメリカ大統領選挙の結果次第と言えます。

 それはさて置き、トランプ大統領は「米国の敵対勢力は 中共 であり、国としての 中国 ではない」としています。一方「バイデン候補」の場合は 中国とは交渉が可能 としていて「中国共産党は中国の正統な統治者」であることを認めています。

 「ナチス・ドイツ」の基本的な「国家概念」はヨーロッパ全土のゲルマン民族を、ドイツ人の指導下に統括する「大ゲルマン帝国」ですが、「ヒトラー」自身は更に拡張された概念である「アーリア人」による国家体制です。その当時の「アーリア人」の地域がどこを指していたかは判りませんが、現在では「欧州からイラン・インド北部まで」拡がる広大な地域です。と、言うのも、ヒトラーがゲルマン人である証拠はなく、アーリア人まで拡大しなければ「自分の民族アイデンティティー」は成立しないからだと思われます。

 ヒトラーがこの広大な地域を「本来的なドイツ領」である事を理由に周辺諸国を侵略しても、暫くの間は世界は見て見ぬふりをしました。その結果が第二次欧州戦争(通称、WWⅡ)です。

 孫文が「漢民族による国家」を標榜して「中華(漢)民国」を樹立し、後にその周辺諸国も自分の支配下に置く為に、「五属共和」による「中華民族」を急遽創作することで、
「錯誤論」を利用した「中華民国」の拡張に成功しました。現在では「Xi中国最高指導者」による「中華民族の偉大なる復興」として、更なる領土拡張をしても世界は見て見ぬふりをしています。これは、「Xi」が漢民族である証拠がなく、中華民族まで拡大しなければ「自分の民族アイデンティティー」が成立しない事を、逆に利用した戦略が成功したからです。

 オバマ大統領が、「中共」による「南シナ海全域の領有宣言」時に見て見ぬふりをしたように、バイデン候補がアメリカ大統領になった場合は、現在は「中共」が「領有宣言」しているだけの尖閣を「実効支配」する時に「バイデン大統領」は見て見ぬふりをする可能性があります。「中共」が上陸し国旗を立てるまでのほんの数時間見過ごすだけで「尖閣は実質的に中国領」になり、日米安保の対象外とされます。

 「在沖縄米軍海兵隊」に被害が及ぶまで、アメリカは反撃しない事を「中共」は見抜いています。WWⅢを止めるには、WWⅡの教訓を生かせるかどうかにかかっています。




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