私色の花

まだまだなんとか頑張って、私なりに咲いています。

ありがとう。

2017-07-04 23:59:30 | つぶやき


今日の早朝、
兄と一緒に車に飛び乗った。
まるでドラマのワンシーンみたいに
病院の廊下を走ったけれど
少しだけ間に合いませんでした。

母と最後まで頑張ってくれた看護師さんが
泣きながら母の最期を教えてくれた。
辛かったと思う。ありがとう。

母も辛かったと思う。
最後、少しも一緒にいてあげられなくて
ごめんなさい。




今、母の横にいる。
さっき兄と交代し、今夜は母と私の二人きり。
薄い掛け布団と枕を持ち込みゴロゴロ。
くつろぐ気満々です。
母の顔は時間が経つごとに
どんどん穏やかに可愛らしくなっていく。
息をして、スヤスヤ眠っているように見える。




私が持っていった
タオル地の巾着とウサ子を気に入って
母はいつも病室の枕元に置いていました。

今夜もウサ子と、そして私も一緒です。
きっと明日の夜も。


これからは、
こんなふうに書いてることも
全部母に見られちゃってんだろーな。

泣き疲れて目が痛い。
こんな夜でも
少し眠れそうな気がしてきた。



今までありがとう。
お母さん。




短冊。

2017-07-02 13:54:17 | つぶやき




【母が穏やかに過ごせますように】

入院する前日、短冊にそう書いて
ちょっと可愛いらしい飾りのすぐ横に結んだ。

翌日、入院したばかりの母に
看護師さんが短冊をくれた。
私が前日に書いたのと同じような
鮮やかなピンクの短冊を、母も選んだ。

昨夜、面会時間が終わった帰り。
少し薄暗く、だだっ広いロビーの中の
幾つかある中の玄関脇にある笹を選び、
母が書いた短冊をそっと結んだ。

玄関の明かりに照らされた笹には、
既にたくさんの色とりどりの短冊が。
そのほとんどは、病気の回復を願うもの。
でも母は、もうそんなんじゃないから

【皆が幸せになれますように】

なんて書いていた。





今、ちょと遅めの昼休憩。
今日はお客さんがいっぱいで忙しい。
病院の母からラインがきていた。
入院してからずっと
あれを持ってこい、これを持ってこい、
ああして欲しい、こうして欲しい、
ああなった、こうなった、だの何だの
いっちょ前の長い文章を頻繁に送ってきやがる。
私にだけでなく兄にも送っているようだ。
病人のくせに…ちょっとうるさい。

でも、
なかなかしぶとくて、
なんだかちょっと嬉しい。




一緒にいてね。

2017-06-30 23:03:46 | つぶやき




今日、母が入院した。
午後からずっと母の側にいた。
調子の良い時にはまだ笑って話ができる。

明日は仕事に行かなければ。明後日も。
終わったら直ぐに駆けつけて、
面会時間終了まで、ずっと一緒にいよう。

いつか急変する時は、できれば私のいる時に。
病室で、一人で逝かせたくない。
母の手を、握っていてあげたい。

私が行くまで、待っていてね。
最後は私と、一緒にいてね。
お母さん。



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梅ジュース。

2017-06-23 23:59:13 | つぶやき

今日も父と母に会いに行った。
今週からはずっとそうすることになった。

職場で梅ジュースの作り方を聞いた。
もう一度母に再確認。
まだ小さかった頃の暑い夏、
母の作った梅ジュースをいつも飲んでいた。
そんなことを、
今日職場で梅をもらって思い出した。

家に帰り梅を水につけた。明日作ろう。

母に聞いておかなければいけないことは、
もう無かったろうか。

一人になると涙腺が弱くなる。
色々なことを、あまり考えないようにしよう。



去年、咲き終わった苗を母にもらって庭に植えた。
根付いて咲いた今年のアジサイ。





ラブレター?

2017-06-19 22:02:28 | つぶやき




母は病状があまりおもわしくないので、
今週から家には帰らず、こちらの父のいる所で
一緒にゆっくり過ごすことにしたようだ。


◯◯様
貴女の力になれることが浮かびません。
せめてもと思い、本を送ります。
一つでも心に残る言葉があれば幸甚です。


先週、母の同級生の友人から
四冊の詩歌集が送られてきた。
その中の一冊にたぶんこっそり挟んであった手紙。
母より先に、私が見つけてしまった。

ラブレター・・・ともとれる。
いつも何かしら用事をつくっては、
しょっちゅう母に会いに来ていたものね。
学生時代、母のファンは多かったようだ。



用事を済ませた夕暮れ時の帰り道、
車を停めて、
沈む夕日を見ながら黄昏れてみた。
じゃなく、
黄昏れずにはいられなかった。




母の力になれることが浮かびません。
せめてもと思い、楽しい会話を送ります。明日から。
少しでも多く母が笑ってくれれば幸甚です。