NAECO/気がつけば二人旅(笑)

2011年4月5日から中国~インドを周遊♪

回想 5月3日

2011-05-16 23:50:00 | 日記
3日目・・・。


この日が、私にとっては最大の難所になることが予測されました。

ケンザからセテ。登り始めにして、標高を一気に1000m上げなければなりませんでした。ガイドブックでは2時間とありますが、荷物を背負った女の私にはとうてい無理なわけで、雄ちゃんには申し訳ないけど、ゆっくり登らせてもらうことをお願いしました。

3から4時間かかるか・・?

もう、上を見る余裕なぞどこにもなくて、一歩一歩確実に足が前に進むように気合と根性で乗り切りました。

すると思った以上に、到着は早くて2時間半!


意外と呆気なく登れたのです!だから、着いたときには拍子抜けとともに大声で喜び、雄ちゃんとパンケーキを頬張りました。


しかし、この日は同じように登りを全部で3セット繰り返しました。標高1600から最高地点の3600mの峠がゴールでした。

2000mを登るのって、本当に苦しいです!


ただ、幸いなことに高山病とはほとんど無縁でした☆

そして、辛い登りではありましたが、雄ちゃんが時々馬鹿な冗談を言ったりモノマネをして笑わせてくれたり、歩みが遅くなったときには、私のペースに合わせてくれて一緒に歩いてくれたおかげで、辛い中にも不思議と気持ちは常に前を向いて進んでいくことが出来たのです。



この日、3600mに位置する山小屋でお世話になりました。ほぼ同い年の男性が一人、4歳と5歳の子供の世話をしながら切り盛りしていました。

どうやら奥さんは、1ヶ月前から体調を崩してカトマンズの病院で入院をしているそうでした。まだ小さい兄妹は、母親がいつ帰ってくるかと毎日のように聞いてくると言ってましたが、二人とも明るくたくましく、仲良くお留守番が出来ていました。

兄は早朝から父親よりも早く起きて、掃除や火起しするなど5歳児とは思えない程しっかりしていました。

周囲には学校もなく、友達の存在さえありません。読み書きなどは、父親が時間を見つけて教えていました。

この日は、雄ちゃんが二人と一緒に外でキャッチボールをして遊び、私は持ってきたおりがみでいくつかおもちゃを折ってプレゼントしました。嬉しそうな表情とはしゃぐ子供たちの姿は忘れることはないでしょう・・・






回想 5月4日・5日

2011-05-16 23:50:00 | 日記
4日目。再び峠を降りました。

山道を登った分だけ降りて、降りた分だけまた登る。

なんだか、山登りってほんとに人生そのものだと思います。

たどり着いたリンムーでしたが、体調に異変が。。。



5日目。

おなかの調子がよくなく、この日は特に日差しも強く体力を消耗しました。

朝早く登りから始まり、また下がっていきましたが、もう完全にふらふらでした。予定していた村の手前でストップしてもらい、体を休めることにしましたが若干疲労の蓄積が・・・。


泊まったジュビンの村で、疲労回復のため初の白ご飯をオーダーしました。ご飯とカレー。そして!!!!!


ゆかりのふりかけの登場です!!!!


これがめちゃめちゃ美味しかったです!!!ゆかりちゃん、最高っ!


私たちがあまりに感動しながら食べていたせいでしょうか?それとも雄ちゃんの愛らしさに、宿の女の子たちが気を許したのでしょうか?

夕食で再びオーダーしたご飯は、明らかに量が違ってて、軽く2合はあったような気がします。
雄ちゃんが食べている姿に、女子は爆笑してました☆

回想 5月2日

2011-05-16 23:17:13 | 日記
雄ちゃんのアドバイスで、一日6時間を目安に歩くことに決めました。無理しない、あせらない、着実にナムチェを目指します。

昨日死に物狂いで登った峠を、今日はいとも残酷に1630mのところまで降りていきました。


山道では、ロバの運び屋一団や地元のポーターたちとすれ違いますが、ほとんどは誰も居ない山や森、川沿いを雄ちゃんと二人で歩きました。


それにしても、ポーターの背負っているに持ちは尋常ではないほどの大きさと重さです。トレッキングで彼らを雇う場合には、任せられる荷物の重さは30キロといっていましたが、私たちが目にした彼らの運ぶ荷物は、重たい鉄や木材、缶ビール数ケースなど時には100kgを越えるような物資を運んでいました。

また、中には押さない12歳くらいの男の子も大人と一緒に仕事をしている姿を目にし、衝撃を受けました。


車もヘリも、何の手段も使えない土地に生きる人たちの苛酷な環境を、自分もこうして歩くことによって身近に感じることが出来ました。

回想 5月1日

2011-05-16 23:17:13 | 日記
トレッキングは、カトマンズから7時間離れたジリという村から始まりました。
前日の事故のこともあり、予定を大幅に超えて村に到着したため、この日は無理はしないという前提で7時に宿を出ました。

しばらく歩いていると、後ろから見覚えのある男の人に出会いました。その人は、カトマンズのバス停でチケットをいろいろと面倒見てくれたチベタンのお坊さんでした。運がよかったのか、悪かったのか、その人が次の村まで近道で連れて行ってくれたのです。

がしかし、これが本当にきつかった!!!!!


トレッキングで準備したバックパックはおよそ10kg、まだ荷物の重さにも山道にも体が慣れていないにも関わらず、地元の人たちのように歩いていくのです(涙)

おまけに、英語で宗教のことやら日本のことについて話しかけられると、余裕なんてどこにもありません!


おかげで次の村までは早かったですが、その後の歩きもしんどいのなんのって・・・。


初っ端から、えらい冒険に繰り出してしまったことを若干後悔しかけてしまいました。

1900mにあるジリからマリの上り、その後シバラヤへは下って、最後は2700m付近への峠でした。

朝は日差しも強く快晴だったのが、午後2時を過ぎる頃には雲に覆われ雷がゴロゴロ鳴り始めてきたのです。
もう、焦りと疲れと、最後40分くらいはついに雨にもやられながらのトレッキングとなってしまいました。


私が、無理やり次の村を目指したいと言ってしまったおかげで、雄ちゃんにとんだ迷惑をかけた結果となってしまいました。


ほんとごめんなさい・・・。

トレッキングから戻りました。

2011-05-16 17:08:15 | 日記
今朝、無事にカトマンズに戻ってきました!


トレッキングの様子は、後日写真とともにまとめてみようと思います。



とりあえず、一言感想を言うならば・・・。





辛い!!!!!!!!!!!!!!の、一言に尽きます(涙)



考えてみれば、山登りの経験は皆無に等しい私。。。


それが、9日もの間ずっと1600mから3600mの間の山道を登っては降りて、降りては登ってを繰り返すのです。


ホップもステップもなく、いきなりジャンプしてしまった様なものでした。


しかし、走り出した汽車が止まらないのと同じで、始めたら最後です。
引き下がって帰ることなど絶対無理・・・。
というより、あのバスには死んでも乗りたくないなら前に進んでルクラの飛行場に行くしかありませんでした。


それでもどうにかこうにか、村に安全にたどり着くことができたのは雄ちゃんの支えがあったからだと思っています。


今ではもう、私のことはおっさん呼ばわりで、口も悪いし、バカ力でふざけてくるしどうしようもない状態ではありますが、最後まで笑って歩けたことに感謝してます。




ただ・・・。



昨日の帰り道で、一度ならず二度までも死に掛けました!!!


山道の向かいから、ロバの集団が荷物を運んでやってきたのです。

先をゆく雄ちゃんが普通に歩いていくのに付いていくと、私の目の前でいきなりロバが2列になり、ロバのわき腹にかかっていた荷物が当たって、私は崖の下に突き落とされそうになりました。


私が突き落とされて、砂だらけになりしがみついてる姿を見て、横で雄ちゃんは笑い出しました。

本当に怖くてびっくりしたのと、ロバにむかついたのと、雄ちゃんの笑う姿を見て、なんとも言えず複雑な気分になり、この旅始まって以来、初めて泣きました。。。


今度はいったい、どんな仕打ちに遭うのやら・・・。