Fitteの倉本です。

＃PINARELLO BOLIDETR+ のミネラルオイル交換等、定期整備です。

#マルシェル-ynffc255

＃メンテナンス

2023-12-13 00:00:00

お客様とFitteの店長西川とのメールでのやり取り。

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「ボリデですが、ヘッドパーツカバーが割れていたのとRDの変速がおかしい以外、特に修理するところはないので、洗車だけしております。上記2点は修理済みです。

あとはバーテープを巻き直すかどうかですが、ご指示いただければと思います。」by西川

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倉本の練習仲間で＆年代別のトライアスロンの全日本選手権に出場されている方なので電話連絡をしてみました。

～

お仕事中だったらしく、電話には出られませんでした。

営業時間外でしたが、折り返しの電話を頂きご相談の結果、こうなりました。

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西川は上記の様に言っておりましたが、

「3年間レースでしか乗っていないのですけれど、倉本さん的に何か他に気になる部分てありますか？」byお客様

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「3年間オーバーホールをしていないとの事なのでブレーキオイルの劣化が気になりますね。特にシマノはミネラルオイルなので。」by倉本

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「では、DISCブレーキのOIL交換もお願い致します。」byお客様

～の

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「ピナレロ・ボリデTR+のミネラルオイル交換等、定期整備です。

トライアスロンの本番ぐらいしか乗られていないので、パッドやローターの摩耗は殆どないですが、ミネラルオイルはしっかり劣化しておりました。

オイル交換時には、パッドやローターのピストンも清掃させていただいております。」by西川

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整備内容は下記の通りです。
洗車
RD変速調整
ヘッドカバー修理
ヘッドパーツガタ調整
TTバー取付直し
バーテープ交換
ブレーキミネラルオイル交換
ブレーキ関係洗浄
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上がリアブレーキバッドで洗浄前、下がフロントで洗浄後です。

前後共に減りは問題ありません。

～の

リアブレーキキャリパー(特にピストン周り)の洗浄前

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リアブレーキキャリパー(特にピストン周り)の洗浄後

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フロントブレーキキャリパー(特にピストン周り)の洗浄後

ここから先の為に必要な事。

特に注意しないといけないのは必ずピストンを戻してからOILを入れる事。

因みにブレーキレバー上の廃油受けは旧タイプです。✖ではないけど△

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ブレーキパッドを付ける前に、シマノ指定の黄色いスペーサーを使用しないとダメです。

キャリパーに黄色いスペーサーを挟んであるのが、見えますかね？

適正なOILの量を入れないとダメなんです。

ブレーキパッドを付けて赤いスペーサーで調整してしまうとブレーキパッドやローターの摩耗が許容範囲とは言え、磨り減った分だけOILが余分に入ってしまいます。

新品のブレーキパッドやローターに交換していざ、ホイールを嵌めようとした時に磨り減った分だけピストンが出っ張っていて戻らず、ホイールの脱着が出来ません。

この辺りが注意点です。

注射器から注入した赤いミネラルオイルがチューブを通って、キャリパー側から上に上がってくると、濁った黄色いOILが押し出されて出てきますね。

ブレーキレバー上に装着してあるタンクに赤いミネラルOILがしっかりと出てきて、気泡が出なくなったらOIL交換終了です。

が、

一度、OILの出入り口を塞いでブレーキを握ったり、離したりしながら、再度エア抜きをします。

OILの中に溶け込んでいるエアを完全に抜ききって終了です。

因みにブレーキレバー上の廃油受けは新タイプです。◎

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なお、Fitteの西川は、

自動車整備士でもあり、自転車技士＆安全整備士なのでOIL交換ぐらい、お手の物なのです。(フル内装は少し時間がかかります。)

また、OILはシマノのミネラルOILは赤ですが、カンパニョーロのミネラルOILの色はブルーです。(ミネラル(鉱物)オイル⇒ミネラルオイル用のディスクブレーキパーツには、ミネラルオイルを、DOT用のディスクブレーキパーツには、DOTを使用します。それぞれで互換性はありません。どちらの場合でも、使わなくても経年劣化してくるため、最低でも1年に1度は交換しましょう。 )

SRAMのOILはDOT 5です。(DOTオイルは塗装やゴム系（DOTオイル耐性以外）に関し、剥離剤と同じだけの攻撃性があるので、交換作業時の飛散や付着には注意が必要です。また、水を吸湿しやすい性格なため、湿気が多い箇所での作業や、外での作業は極力避けましょう。 )

OILにも色々と種類があるので、専用品を使いましょう！

Fitteでは、フル内装のOILラインには特に気をつけて作業に当たっています。