種について

2021年11月17日 | 日記

野菜をお届けしたお客様から、種について質問を頂いたので、ブログでもお知らせしておこうと思います。

見出しに書いた通り、種はできる限り固定種の種を利用しています。

種にはF1種と呼ばれる、一代限りの交配させて作られる種のことで、市販されている多くの野菜や種がF1種になっていることが最近問題視されるようになっています。

違う品種同士を交配させて作るものなので、遺伝子組み換えとは違います。

固定種の種というのは、栽培した作物の中から良い形や味のものを選んで、種を採ったものをまた翌年も同じ形質の物を選ぶことを繰り返して、形質を固定させた種です。

固定種の中でも、特定の地域や、個人で長年守り続けられている在来種と呼ばれる種もあります。

F1種の種から栽培すると、
・発芽がそろう
・できる作物も同じ形質の物に揃いやすい

など、営農する農家にとってはメリットが大きいので、F1の種が主流になったようですが、

固定種の種は、
・発芽がそろわない
・形質がバラバラになることがある
・生育速度もそろわない

など、一見すると営農農家にとってデメリットが多く感じますが、BIG FAMILY FARMでは、多品目の野菜を、少しずつ長期間にわたって出荷するので、逆にその性質が合うこともあります。

また、市販されている野菜とは違う個性的な品種が多く、楽しいので、固定種の種、有機、自然栽培の種をすすんで利用していますが、種を降ろすタイミングに間に合わなかったり、時期的にF1の品種しかないような場合もあります。

 

種苗法が話題になるようになって、F1種を目の敵のように思う方もいらっしゃるようですが、F1の種は、消費者が「形の揃ったもの、安いもの」を追い求めてきた結果でもあると思います。

F1種のものは種ができない。と言われますが、F1種でも種は採れますし、翌年普通に育つものもあります。ただ、不安定なので営農農家にとってはリスクが大きく、やらないと思いますが、家庭菜園されている方は実験と思ってやってみるといいかもしれません😊

去年、知人から、小さなつる性の黒小豆の種をもらったので、今年は種継と思って、少しだけ育てました。

来年はもう少し増やせたらいいなぁと思います。


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