2月18日~19日に日本老年行動科学会の気仙沼プロジェクトに参加してきました。現在弊社事務所も私の自宅も目黒区内にありますが、気仙沼市と目黒区は友好都市を結んでおり、毎年9月に開催している区民まつり(SUNまつり)には、気仙沼市から5000尾のさんまが送られてきます。昨年の震災後にも送られてきて近隣住民においしいさんまを提供してくれました。
しかしながら、気仙沼市を訪れたのは初めてでした。日本老年行動科学会の今回のプロジェクトは日本臨床発達心理士会と気仙沼市や現地市民のボランティアグループとの関わりから開始されたものと聞いています。とくに市民を支えている社会福祉協議会の職員や介護士や保育士などの「支援者の支援をする」という目的での活動です。
18日の朝、東京を出発し、午後は社協職員や相談員など50~60名が集まり、事例検討会や今困っていることのアドバイスなどに半日をかけました。
翌日19日は東京都健康長寿健康センターの粟田先生による「認知症の総合アセスメント」の講演会が行われました。参加者は高齢者施設職員や保健師など約70でした。
私は両日とも15分間の手・指の体操やジャンケンゲーム、リラックス体操などを行いました。参加者は皆想像以上に元気良く、笑顔が見られました。しかしながら職員からの質問には「やらなくてはと思うがうまく進まない」などの話も出ており、疲れさえ感じられ、ますます支援者を支援していく必要性を学会の先生方とともに感じた2日間でした。この活動はボランティアグループと学会との協力で今後も継続していく予定です。
私たちが見た魚市場やシャークミュージアム辺りの場所は、現在は瓦礫もなくなり、壊れたバスや船だけが残り、ひとけのない風景になっていますが、遠くには美しい山が見え近くには海の見える景色が目にしみました。また来れたらいいなと思いながら19日夜に東京に帰りました。