ジプシー*西城秀樹 by yoki #ジプシー #西城秀樹
小学一年生で西城秀樹を知り、いつか歌手になって絶対秀樹とステージに立つんだ!と夢を見ていました。
ファンレターに「待っててください。歌手になって会いに行きます!」なんてストーカーみたいなことを書いたり^^;
天井に秀樹のポスターを貼り、ベッドに横になって眺めたり。
それはもう寝ても覚めても秀樹一色でした
中学生の時は色々なグループに入り施設で歌わせていただきました。
そんなことをしていたある日、鳥取の田舎にスター誕生の地区予選が来ると知りました。
これはチャンス!と、ハガキを出しエントリーナンバーの書かれた通知を手に会場へ。
カラオケではなくピアノ伴奏。
楽譜は自分で用意すること。
友達のお姉さんが楽譜を数枚持ってると聞き、借りられることになりました。
ただ・・・聖子ちゃんの楽譜しかなく、明菜ちゃんが唄いたかったのに断念。
仕方がなく(聖子ちゃんごめんなさい^^;)白いパラソルを唄いました。
みんな緊張して前奏が終わったのも分からず、唄わないで立ったままの人が多かったのを覚えています。
それを見かねた司会者の関根勤(当時はラビット関根さん)さんが前奏が終わるときに背中をポンと叩いてくださることに。
私の順番が来てステージへ。すると関根さんが胸につけている私のペンダントに目をやり、中には誰の写真が入ってるか聞きました。私は開いて見せ、私のお守りですと答えると、「あ~秀樹君ね~。魔除け?」なんて笑いを誘い、私の緊張を解いてくださいました。
結果は最終審査で落とされ本線へはいけませんでした。
ここを通過しなければテレビへは出られません
何故落とされたか、審査員の方々が最終で落ちた私たちに、ひとりひとりアドバイスをくださいました。
アドバイスというより・・・みんな歌をけちょんけちょんに言われてました。
中には泣き出す子も。
私はその場から逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
「あなたはもっと自分をアピールしなきゃダメ。ここに来ている人たちは、そこそこ歌える人たちよ。そこ以外で自分を見せられなきゃ加点にはならない。人の後ろにいては見つけてもらえない。」と言われてしまいました。
あ~・・・引っ込み思案でおとなしい性格の私は人を押しのけて前へなんてとても無理
歌手なのになぜ歌だけじゃダメなの?意味わからない・・・なんて思いながら、あれ?私は歌を否定されたわけじゃないし、まだましじゃん!と、自分に都合のいいように解釈し、会場を後にしました。
自分を傷つけないように自分を守ったんです。
向上心がない自分がそこに残りました。
自分が楽なほうに気持ちを持って行った愚かな私。
あの時はそう思うことしかできませんでした。
それが中学二年の時の出来事でした。
それから私は保育士になり、可愛い子供たちに沢山の歌を唄ってきました。
歌う場所が違っただけ
「せんせい〇〇うたって~。」なんて子供たちからリクエストされ、お遊戯室の小さなステージで沢山の歌を唄いました。
歌手になることを夢見てはいましたが、あれから自分を見つめなおし行きついたのは、歌手になりりたかったというのはウソではありませんが、ただ「歌」が歌っていたかっただけだということ。
歌は歌手じゃなくても歌える
YTで歌っている方たちを拝見しながら、皆さん楽しそうに自分を表現されていて素晴らしいって思います。
秀樹と一緒にステージへ立つことはできませんでしたが(いや・・・そもそも身の程知らずな夢でした)今こうやって歌っていられることが幸せです。
今は歌を通して色々な方に出会い、とても有意義な毎日を過ごしています。
長々と取り留めもない話になりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。