友人からの長いメールがパソコンに届いていた。最近、ご主人を亡くされた友人からの、近況を確かめる長い文面を読みながら、心ゆさぶられた。自分よりも元気だと思っていた配偶者を突然、失う衝撃・・・・・そんな体験を、私自身が重く受け止めたのは5年以上も前のこと。来年の春には7回忌を迎えると思う。大型車をチャーターして、息子の家族や娘夫婦たちと小さな旅しながら、城野のお墓参りができたらなあと、考えているけれど・・・・・ 去年の冬、久しぶりに会った友だちと仏蘭西料理屋のカウンターに腰かけて、楽しいおしゃべりに興じているときだった。城野が病死したことを知らせた。彼女はその事実を知っていた。ところが、彼女のご主人も病死されたことを、私はこの時、初めて知った。そうなんだ・・・・と、つもる話はきりなく、つづいた。酌み交わしたワインも、食した料理も獅ゥった。大事な人を看取る体験、不思議なもので、自分のほうが先に経験するなんて、夢想さえしなかった。 仏蘭西料理屋で贈られた友人作 のプリザーブドフラワーのリース